Circular Economy Hubでは2021年4月27日より、サーキュラーエコノミーが各業界や領域に広がる未来像を学んでいただけるオンライン学習プログラム「Circular X(サーキュラーエックス)」シリーズを毎月開催しています。
第5回のテーマは「サーキュラーエコノミーとファッション」です。環境負荷が高いことからサーキュラーエコノミ―推進のカギを握るファッション業界。近年、環境に配慮することとファッション性とを両立するための「サーキュラーファッション」の取り組みが活発化しています。今回は、全製品ライフサイクルで循環型取り組みを進めるH&M(エイチ・アンド・エム ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン)の山浦誉史氏と、AI衣服デザインシステム「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」で製造段階の廃棄物削減に取り組むSynfluxの川崎和也氏にご登壇いただきます。ファッションの製品ライフサイクル全体における循環化について包括的に学べる内容となっております。
第5回テーマ:「サーキュラーエコノミーとファッション」
ゲストスピーカー①山浦 誉史 氏(エイチ・アンド・エム ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン株式会社 CSR/サステナビリティ・コーディネーター)
2009年5月 サンフランシスコ音楽学校大学院卒業。2011年3月エイチ・アンド・エム ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン株式会社入社後、セールスアドバイザー、フロアマネージャー、ストアマネージャーを経て18年4月より現職。CSR/ サステナビリティ・コーディネーターとして、サステナビリティに関して社内外に情報発信を行う。
ゲストスピーカー②川崎 和也 氏(スペキュラティヴ・ファッションデザイナー/デザインリサーチャー/Synflux主宰)
1991年生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科エクスデザインプログラム修士課程修了(デザイン)。現在同後期博士課程。バイオマテリアルの可能性を模索する「Biological Tailor-Made」(2017-)機械学習アルゴリズムを応用したデザインシステム「Algorithmic Couture」(2018-)人工と自然の新たなハイブリッドを前提とした異形のデジタル表現を追求する「AUBIK」(2020, HATRAとの共作)「XENON」(2020)SF作家と共同制作したデザインフィクション「全滅する気がないなら、交雑せよ」(2019)「表参道絹行」(2019)など、身体や衣服、素材にまつわる思索的な創造性を探求する実践を行う。主要な展示に、「ヒストポリス:絶滅と再生(2020, 東京, GYRE)」「Making Fashion Sense(2019, Basel, Haus der elektronischen Künste)」「現在地:未来の地図を描くために(2019, 金沢, 金沢21世紀美術館)」など。編著書に『SPECULATIONS 人間中心主義のデザインをこえて』(ビー・エヌ・エヌ新社, 2019)がある。
内容(予定)
・アパレルブランド大手H&M(H&Mグループ)は全社を挙げてサステナビリティにシフトしている先進企業の一つです。2030年までに、ブランドの全製品でリサイクル可能原料またはサステナブルに調達された原料のみを使用することを目標に掲げていますが、素材の転換・活用だけでなく、素材の環境負荷を評価・共有しトレーサビリティを確保するツールの導入など、衣類の店内型リサイクルシステムの導入など全製品ライフサイクルでの循環型取り組みも進めていらっしゃいます。包括的なサーキュラーエコノミーへの取り組みのほか、顧客とのコミュニケーションについてもお話しいただきます。
・Synfluxは、H&M Foundationが主催する、循環型社会に向けた具体的な解決策を提示するファッションの開発を支援する国際アワード「The Global Change Award」で特別賞を受賞しました。です。生地の裁断に人工知能を用いることで端切れの廃棄を減らすAI衣服デザインシステム「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」の仕組みと、多様なファッション性と環境負荷低減の両立についてお話しいただきます。
当日の流れ
19:00~:オープニング(5分)
19:05~:Circular Economy Hubメンバーによる解説(10分)
19:15~:ゲストスピーカー①(30分)
19:45〜:ゲストスピーカー②(30分)
20:15~:質疑応答/パネルディスカッション(30分)
20:45~:ブレイクアウトルームによるネットワーキング(15分)
※当日の進行に応じて、必ずしも上記のスケジュールとならない場合がございます。
定員
30名(先着順)
申し込み方法
こちらのPeatixページよりお申込いただけます。
参加費用
一般:3,000円
会員:無料
Circular Economy Hub 会員システムはこちらをご参照ください(12月31日までの特典あり)。Circular Economy Hub 会員は、会員登録後に送付されるクーポンコードを入力いただき、チケット(無料)を入手ください。クーポンコードは、本記事最下部でも掲載しております。(会員のみ閲覧可)
Circular X 開催の主旨と背景
2020年はサーキュラーエコノミー(循環型経済)という言葉が日本で定着し始めた「サーキュラーエコノミー元年」ともいえる一年でした。2021年は日本政府が表明した脱炭素に向けた取り組みと相まって、日本でもサーキュラーエコノミーがさまざまな業界や領域で、より具体的な形で加速していくと考えられます。サーキュラーエコノミーが広がる社会はどのように変化するのか、具体的に進めるにあたって考えるべきことは何か――。Circular Economy Hub 編集部からのインプットと各業界・領域のフロントランナーの皆さまの知見とを掛け合わせながら、ご参加いただく皆さまとともにサーキュラーエコノミーを深める化学反応を起こしていくことを目的としています。
プログラムを通じた到達イメージ
- サーキュラーエコノミー実装に向けて、自組織で推進する準備をする
- 国内外のサーキュラーエコノミー動向について理解を深める
- サーキュラーエコノミー推進に向けてのネットワークを築く
対象者
- サーキュラーエコノミーの基礎について学びたい方
- サーキュラーエコノミーの概念をおさらいしたい方
- 所属組織内でサーキュラーエコノミーを推進する立場にある方
- サーキュラーエコノミーに関する新事業を立ち上げたい方
- サーキュラーエコノミーに取り組む方々とのネットワークづくりをしたい方
- 上記に関わらず、サーキュラーエコノミーに関心のある方ならどなたでも
会場
オンライン(オンライン会議ツール「Zoom」を利用)
申し込み
こちらのPeatixページよりお申込みいただけます。
主催
Circular Economy Hub:
Circular Economy Hub は、ハーチ株式会社が運営するサーキュラーエコノミーの推進を目的としたオンラインプラットフォームです。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新情報や事例、洞察、イベント・ワークショップ、体験プログラム、ネットワーキング、マッチングなどを通じてサーキュラーエコノミーを推進したい企業や団体、自治体の皆様を支援します。
URL:https://cehub.jp