世界最大のスーパー・ウォルマートが「子育て支援」を販売へ

Browse By

子どもが生まれて親になったとき、ベビー用品をオンラインショップで買えるように、自身の体調や赤ちゃんの世話について相談できるサービスを購入できたら、便利ではないだろうか。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの報告書によると、産後の女性は、日中の赤ちゃんの世話に関して十分に支援を受けた人として、実母(63.1%)や夫・パートナー(56.6%)を挙げることが多く、民間サービスは4.1%となっている(※1)

そんななか、アメリカの小売り大手であるウォルマートはオンラインショップで、赤ちゃんの世話について専門家に相談できるサービスを販売している。2022年2月に、子育て支援サービスを提供するTot Squadとパートナーを組んで始まった取り組みだ。

オンラインショップでの買い物の流れは、日用品を買うときと変わらない。たとえば「生後6ヶ月までの赤ちゃんの寝かしつけサポート」というサービスを購入したい場合、買い物かごに入れて支払いを行う。

その後Tot Squadの担当者が、サービスを購入する際に使用したメールアドレス宛に、専門家とのビデオ通話を予約する方法を伝えるメールを送る。予約をして、その時間にビデオ通話に参加すれば、専門家にさまざまな質問をすることができる。赤ちゃんの寝かしつけサポートの場合、コンサルティングの時間は30分だ。


2022年7月現在、ウォルマートのオンラインショップで購入できるTot Squadのサービスは、授乳サポート、チャイルドシートの取り付けチェック、赤ちゃんの食事サポートなど、約20種類。大人の睡眠サポートなど、親を対象としたサービスもある。

Tot SquadのCEOであるジェニファー・サクストン氏は、自身が母親になったときの経験から、同サービスを始めたという。ベビー用品は多く手に入ったものの、授乳や寝かしつけで苦戦し、自分が寝不足の状態でサポートサービスを探すのが大変だったそうだ。

ウォルマートのように広く知られているプラットフォームなら、多くの人がサービスを見つけやすいのではないだろうか。

Tot Squadはこれまで、約10万世帯をサポートしたという。赤ちゃんの世話で困ったとき、さまざまな人の知恵を募るのは良さそうだ。

※1 妊産婦に対するメンタルヘルスケアのための保健・医療の連携体制に関する調査研究
【参照サイト】It Takes a Squad: Tot Squad Helps Parents Find Support
【関連記事】「孤育て」をコンテンツで防ぐ。母親につながりを届ける「きずなメール」
【関連記事】子育てと仕事の両立をシェアハウスで実現。シングルマザーの選択肢を増やすポータルサイト「マザーポート」

FacebookTwitter