【募集中】地域でグリーンな仕事を立ち上げよう。実践型ビジネススクール&オーディション「GREEN BUSINESS PRODUCERS」

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Sponsored by 自然電力

“Think Globally, Act Locally(地球規模で物事を考え、足元から行動しよう)”という言葉がある。

スコットランドの都市計画家で社会活動家のパトリック・ゲデスの1915年の著書に登場したこの概念は、多様で複雑な社会課題が渦巻くいま、さまざまな場面で使われる言葉だ。環境や社会の問題には国境がないため、身の回りだけでなく世界全体のために何ができるかを考え、そして自分にとって身近な地域や、コミュニティで実際に小さな行動を起こしていこう、という意味が込められている。

自分もいつか、どこかの地域で “Think Globally, Act Locally” ができるだろうか。そんなことを考えた人に、届けたいプログラムがある。今秋から始まる、ビジネススクール&オーディション「GREEN BUSINESS PRODUCERS」だ。日本のさまざまな地域で再エネ事業を行う自然電力が主催し、地域で何か行動をしたい、ビジネスを創りたい人のための約3か月間のプログラムを無償で提供する。

社会に出てからしばらく働いたが、「改めて自分の役割は何だろう?」と思っている人や、新しい挑戦として、地域の人と共に魅力ある町をつくっていきたいと思っている人が、地域で「グリーンビジネスプロデューサー」になれるチャンスを与える今回のプログラム。詳細を見ていこう。

働きながら学べる「GREEN BUSINESS PRODUCERS」とは?

このプログラムは、2022年11月末から2023年3月までの期間、オンライン講義と地域でのオフサイト研修を組み合わせたものとなっている。5回にわたるオンライン講義と、複数地域でのフィールドワークを通して、ローカルリーダー論や地域課題の事業化に関する知識と経験を付けられるものだ。

スケジュール

選考後のスケジュール。「GREEN BUSINESS PRODUCERS」公式サイトより

プログラムの大まかな内容としては、以下の通りだ。

    • 地域づくり・環境・ビジネスの第一線で活躍する実践者の目線を学ぶ講座
    • 次世代の地域を作る「ローカルリーダー」のあり方を学ぶ講座
    • 気候変動やエネルギー問題など、分野を超えたグローバルリーダーから大局を学ぶ講座
    • 地域の企業や自治体を訪問し、エネルギーの現場で起きている問題や取り組みを自分の目で見られるフィールドワーク
    • 地域課題を題材にしたコンセプト立案の実践や、事業拡大について考えるワークショップ

※一部内容変更の可能性あり

今回のプログラムは、外の視点から地域の課題を捉えるだけでは終わらない。実際にテーマとなる地域に足を運び、そこに住んでいる人たちの話を聞きながら、、一緒により良い暮らしを作っていく方法を考える。そして、グローバルな視点から、本当に必要なサポートをしていく。それがローカルで活躍する「グリーンビジネスプロデューサー」の役割だ。過去にIDEAS FOR GOODで取り上げた記事でも、“Learning by Listening(傾聴して学ぶ)”の大切さは伝えてきた。

また、オンライン講義は平日夜や休日、地域に足を運ぶオフサイト研修は週末を中心にスケジュールが組まれているため、働きながら、学校に行きながらでも参加が可能である。新しい挑戦をするのに自分が今取り組んでいる仕事などを諦めなくても良いのが嬉しいポイントだ。とはいえ、原則すべての講義に出席し、すべての課題を提出していることが修了条件となるという。

本プロジェクトの責任者で、自然電力執行役員の瀧口直人氏は、企画の背景をこう語っている。

「グローバルな気候変動問題はローカルからしか解決できない、と感じています。

これまで私たちは日本全国と海外で再生可能エネルギー事業を進めてきました。気候変動という世界レベルの課題は、各地域の一つ一つの活動の積み重ねでできています。逆に言えば、日本の各地域からも、次の未来を創り出すことが必要です。

発電所一つをとっても、お店一つをとっても、地域の人にとって良い仕掛けになり得ればずっとそこにあり続けられる存在になりますし、逆に地域との接点がないと持続可能にはなりえません。

一方で不足しているのが、地域の可能性を価値に変えるプロデューサー人材です。人が足りないことが障壁となっているなら、同じ志を持った人たちを募って、地域をよりよくしていきたいと思い、『Green Business Producers』プロジェクトを立ち上げました

プログラム修了後、地域で「グローカル」に活躍へ

「GREEN BUSINESS PRODUCERS」は、ビジネススクールであり、半年間を通して「地域と地球の未来を共に切り開くための、仲間を集める」オーディションでもあることにも言及しておきたい。

プログラム修了時に最終選抜に合格した参加メンバーは、たとえば自然電力のメンバーとして地域で活躍したり、地域での起業・実践のサポートを受けたりすることができる。自然電力の若手社員がすでに活躍を始めている地域にて、「グローカル(グローバル+ローカル)」な視点で考えられるリーダーとして活躍が期待されているのだ。

今回は、実際に地域で活躍する自然電力のメンバーからコメントをいただいた。地域の魅力とあわせてご紹介する。

佐賀県唐津市

佐賀県唐津市

玄界灘に面した自然景観の中に城下町らしい佇まいが残るまち。観光を基幹産業に据え、「住んでよし、訪れてよし、働いてよし」を目指したまちづくりを行う。再エネ導入に積極的で自然電力初の風力となる唐津市湊風力発電所がある。

この地域で活躍するグリーンビジネスプロデューサーの小田切裕倫さん(株式会社CHALLITE 代表)からは、こんなコメントをいただいた。

「やりたい、をやれる環境があり、挑戦を支えてくれる人がいたので、地縁血縁なく東京を離れて唐津に移り住みました。初めて住んだ家の最寄は無人駅です。

今は、海が目の前にある家を建て、電波のうすい山暮らしをしています。車も自転車も洗濯機もレンジも炊飯器も所有していませんし、人見知りで飲食店の注文が苦手で、方言もまだまだ苦手ですが、とても楽しく過ごしています。やりたい、を見つけるきっかけや、気づきにたくさん出会えました。(大事なイベント前にアキレス腱を切りましたが、それでも大丈夫でした)

東京を離れて何が変わったかといえば、利他や共助を意識するようになりました。助けてもらってばかりだからです。社会や環境の生態系の中にいることを感じ、考えるようになりました。土に触れるようになったからです。

地縁血縁なくても「ふるさと」と思える、「おかえり」「ただいま」って言える場所が自分にも、みんなにもたくさんできたらいいなぁと思います。暮らしも働きも、流動性がもっと高まったら楽しそうじゃん、と思うようになりました。

本当かどうかは来て見て感じて、確かめてみてください」

小田切裕倫さん

小田切裕倫さん

 

香川県三豊市

香川県三豊市

瀬戸内海に接し、海・山・田園地帯を有する海と太陽のまち。地域を愛する者達が手掛ける様々な場所や事業が名所となり国内外から観光客が訪れる。自然電力では耕作放棄地を復活させるリファーミングプロジェクトを地域とともに進行中。

この地域で活躍するグリーンビジネスプロデューサーの勝川東さんからは、こんなコメントをいただいている。

同じ大学の先輩などが、香川県三豊市で仕事も生活も楽しんでいることから、躊躇わず移住しました。私は千葉県出身で、それなりに自然に触れてきましたが、やはり三豊市は、山や海に囲まれている心地良さがあります。

三豊市は、移住者も地元の方も、個性的な人同士が向き合って楽しく過ごせる空気があります。私は人間社会の理想形などに興味があるのですが、まさに今その端緒に参加できていると感じます。

いま都市化・機械化・画一化の進む世界ですが、こういった地域に身を置いてみれば、より本質的な生き方に立ち帰れる気がします。私はライフワークとして折紙をしているのですが、ここでは、ただの肩書としてではなく、その人の個性を認められます。物理的に近いコミュニティでは、そのように、人と人が本質的に関わることがしやすいのではないかと思います

勝川東さん

勝川東さん

公式ウェブサイトでは、「これらの地域以外にも、候補者本人の出身地へのUターンや、現在の居住地への派遣なども検討可能」としている。

応募の条件は?

募集要項として、「GREEN BUSINESS PRODUCERS」では以下の条件を課している。

  • 20歳以上(学生応募可)
  • 地域の人とともに魅力ある町をつくっていきたいという強い思いがある
  • 全プログラムを受講する強い意志がある
  • 日本が目指すカーボンニュートラルの実現に主体的に関わりたいという強い意志がある
  • 【推奨】オンライン説明会へ参加している、または、説明会動画を視聴している

一つの地域を、そこに住む人々と一緒に良くしていくには胆力がいる。社会人としてある程度の経験・ビジネスマインドを持っており(または持ちたいと思っており)、魅力あるコミュニティや地域を作りたいという想いと、地域での明確な役割を見出せる人には向いているだろう。

実際に自然電力の社員には、学生時代にボランティアサークルに入っていた人や、地方創生の活動をしていた人、各国を回った経験のある人、社会に対して何かアクションをしたいと考えてグローバル気候マーチなどに参加したことがある人などが多いという。

また、「いきなり地域での活躍まで約束できるものか迷っている方にも参加いただきたいと思っています」と同社は語る。オーディションの選考過程のフィールドワークやワークショップでは各地域の人々と直接話す機会もあるので、実地に踏み込んで体験してみた上で、自分の気持ちを確かめてみたい人も歓迎、とのこと。

フィールドワークのイメージ

他の条件に関しては、ウェブサイト内の「よくある質問」内で答えているので、気になる方は覗いてみるといいだろう。

応募はこちら

第一次募集エントリーの期限は、2022年9月30日。それに間に合わない方は、10月1日から31日までの第二次募集の期間中に応募することがおすすめだ。エントリー通過者の発表は、11月となる。

それに伴い、今決まっているオンライン説明会の日程は以下の通りだ。

2022年9月26日(月) 19:00~20:00
ゲスト:香川県三豊市在住 勝川 東 氏

2022年10月6日(木) 19:00~20:00
ゲスト:宮城県東松島市在住 南井 駿 氏

2022年10月22日(土)15:00~16:00
ゲスト:宮城県東松島市在住 南井 駿 氏

グローバルな問題に対して、そして身近な社会に対して、何か行動がしてみたかった。もう数年働いているが、このままでいいのか疑問がある。そんな人にぴったりの今回のプログラム。地域で「グリーンビジネスプロデューサー」を目指してみるのはいかがだろうか。

【オンライン説明会の詳細・応募はこちら】実践型ビジネススクール「GREEN BUSINESS PRODUCERS」

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