なんだか眠れない時に聞きたい「静かすぎる」野球中継

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「寝つきが悪い」という悩みを抱える人はいないだろうか。自分に合う枕を探したり、ぐっすり眠れるアロマを試したりしている人もいるかもしれない。

IDEAS FOR GOODでは、睡眠不足になると政治参加がしにくいという研究や、しっかり寝ることが地球に優しいという研究を紹介してきた。自身の健康はもちろんのこと、社会・環境への影響を考えても、よく眠ることは大切だと言えるだろう。

アメリカ・シカゴのメディアプロデューサーであるミスター・キング氏は、寝つきを良くするための、“偽”の野球のラジオ放送「Northwoods Baseball Sleep Radio」をつくっている。2023年3月時点で第12回までできており、ポッドキャストなどで聴くことができる。

Image via Mr. King

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ラジオの特徴は、騒がしいコマーシャルや熱狂の声が無いことだ。キング氏が演じるラジオのホストことウォーリー・マッカーシーの熱量は、10段階で言うと2を超えることが無いという。たとえホームランが出ても、興奮しない。コマーシャルも静かだ。

キング氏自身、寝つきが悪いという悩みを抱えた経験から、Northwoods Baseball Sleep Radioをつくり始めた。同氏は、興味が無い試合の放送を聴くと寝やすかったが、途中で騒がしいコマーシャルが入ったときなどに眠りを妨げられたそうだ。それならばと、自分で静かなラジオをつくるようになった。

第1回の放送のダウンロード数は、1千件ほどだったという。キング氏は、FanGraphsの記事「地球上で4千人ぐらいは、このラジオに夢中になる人がいるかもしれません。それくらいの人数に届いたら、人類における自らの役割を果たせると思います」と話している。4千人と言わず、より多くの人の眠りのお供になってほしい。

あなたも、快眠の秘訣を見つけたら、他の人と知恵を共有してみてはどうだろうか。もしかしたらそれが、広く世のためになるかもしれない。

【参照サイト】sleepbaseball.com
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