IDEAS FOR GOODでは、創造的なアイデアやコミュニケーション、ビジネスモデルの創出を通じて気候危機に立ち向かうプロジェクト「Climate Creative」を株式会社メンバーズとともに実施しています。 Climate Creative Cafeでは、気候危機に関する課題解決に向けて、さまざまな業界や組織・立場における1人1人のクリエイティブなアプローチに着目し、参加者の皆さんと共に実際のアクションへとつなげていきます。(過去のイベント一覧)
9回目となる今回のテーマは「気候危機と、地域におけるオープンイノベーション」。900以上の自治体が2050年までにゼロカーボンシティにする宣言を表明し、地域における気候変動への取り組みは進み始めたように思われますが、企業・行政のサービスや市民の暮らしはどう変革していくのが望ましいでしょうか。気候変動やその対策によって受ける影響や恩恵が地域の中でも世代や立場によって異なるなか、多様な意見を取り入れて民主的かつ継続的に気候変動対策を進めるためには、どのような仕組みが必要なのでしょうか。
今回お招きするのは、日本とデンマークの二拠点で、地域における社会イノベーションの支援を行っている安岡美佳さんです。安岡さんはICT(情報通信技術)を中心とした先端技術を用いながら、市民はもちろんのこと、民間企業、地方自治体、大学、公共機関など多様なステークホルダーとともに地域課題の解決に取り組んでいます。そうした共創型プロジェクトの核にあるのが、組織外からアイデアや技術を取り入れながら、新たな価値を創出するオープンイノベーションを実践する「リビングラボ」という場の設計です。
本イベントでは、「リビングラボ」とは何か、その哲学や実践におけるポイントを探求します。地域づくりにおいても脱炭素やサーキュラーシフトがベースになっていると言われるデンマークでの実践実例をもとに、企業との共創の意義と可能性、場づくりに必要なテクノロジーの活用などを安岡さんとともに考えていきます。企業と地域が共創するプロジェクトにおいて課題をお持ちの方、「コミュニティ×DX」のあり方が気になる方、ぜひご参加ください。
当日の流れ(変更になる可能性がございます)
19:00~ オープニング
19:10~ 第1部:インスピレーショントーク
- 気候危機時代に地域におけるDXはなぜ必要か(メンバーズ)
- デンマーク・リビングラボの実践に学ぶ、オープンイノベーションのあり方とは(安岡 美佳さん)
20:00~ 第2部:クロストーク
-オープンイノベーションにおいて必要なスキルセット・マインドセット
-日本におけるリビングラボ実践の可能性
-企業・自治体・市民の共創のポイント
20:25~ クロージング
20:30~ アフタートーク(登壇者やほかの参加者とお話頂けます。21時にクローズ予定。)
こんな方におすすめ
- 企業のESG・SDGs・サステナビリティご担当者
- 企業の経営企画・事業企画のご担当者
- 企業のマーケティング・広告・PRのご担当者
- 自治体の脱炭素・サステナビリティ推進のご担当者
- 社会課題解決に取り組むNPO/NGOの方
- 環境をテーマに地域コミュニティを運営している方
- その他、気候変動問題や地域コミュニティに興味がある方どなたでも
イベント概要
開催日時:2023年8月23日(水) 19:00〜21:00(※Zoomオープン 18:50)
開催場所:オンラインZoom(ミーティング機能)
参加費用:無料
参加方法:Zoom※イベント中レコーディングを行います。参加者の皆さんのお顔や声はレコーディングされませんのでご安心ください。
主催:IDEAS FOR GOOD
お申込み:Peatixイベントページよりお申し込みください
登壇者紹介
安岡 美佳(ロスキレ大学)
ロスキレ大学准教授/メンバーズ社外取締役/一橋大学客員研究員。北欧におけるITシステム構築手法としての参加型デザインやリビングラボの理論と実践、それら手法の社会文化的影響に関心を持つ。近年では、IoTやコンピュータシステムが人々のより良い生活にどのように貢献できるか、社会において脱炭素DXをどのように進めていくのかという課題に、参加型デザインやリビングラボの知見を応用するプロジェクトに取り組んでいる。
倉地 栄子(株式会社メンバーズ)
カナダ政府局(NPO)で難民・移民保護支援活動を経て、メンバーズに入社。デジタルを中心に社会課題解決型のマーケティングやコミュニケーションのプロジェクトプランニングを推進。今年4月から脱炭素DXカンパニーを立ち上げ、企業の脱炭素事業の支援をスタート!趣味は、スノーボード、サーフィン、畑など自然と関わる遊びが好きです。
我有 才怜(株式会社メンバーズ)
2017年新卒入社。2018年よりデンマークのデザインコンサルティング会社Bespoke(現:Manyone)の「Futures Design」メソッドの日本展開に従事し、社会課題解決型のビジネスモデルやマーケティング施策の立案・実行支援を担当。2023年4月からは、企業の脱炭素を後押しすべく、Scope3削減事例に特化した「脱炭素DX研究所」の所長を務める。
宮木志穂(ハーチ株式会社 IDEAS FOR GOOD Business Design Lab)
在学中は英国リーズ大学に留学し社会学を専攻。2019年よりIDEAS FOR GOODで国内・東南アジア・ヨーロッパを中心にサステナブル企業/団体を取材。世界のアイデアを組織のサステナビリティ推進の加速に繋げたいと思い、2020年IDEAS FOR GOOD Business Design Labを立ち上げる。社内教育支援、オウンドメディア運営や事業開発の伴走支援等に幅広く取り組む。
大石竜平(ハーチ株式会社 IDEAS FOR GOOD Business Design Lab)
ロンドン大学建築学部卒。帰国後は保育業界に飛び込み、子どもの「やりたい!」に基づいた遊びや活動を展開。無類の魚・釣り好きでもあり、世界各地で釣りをする中で海洋ゴミの深刻さを体感。子どもたちの未来にも関わる問題を、子どもたちと一緒に考え、楽しみながら変化を起こしたいと考えている。
過去のイベントレポート
- 【イベントレポ】「捨てる」から考える、まちのサーキュラーデザイン 〜 多摩美術大学TUB × 鹿児島県大崎町の実践 〜
- 【イベントレポ】気候危機に、ガラスができることはある?「クリエイティブ・サーキュラリティ」を考える
- 【イベントレポ】クリエイティビティを民主化しよう。気候危機に立ち向かう『企画』のつくりかた
【関連記事】創造力で気候危機に立ち向かう「Climate Creative」特設ページ
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