「今日はスマトラサイの“絶滅予定日“です」動物の危機を通知するGoogleカレンダー

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大切な予定をリマインドしてくれる、デジタルカレンダー。毎日のスケジュールや記念日を通知してくれるように設定している人も多いだろう。

「午後4時から会議」「〇〇さんの誕生日」そんなリマインダーに混じって、「今日はある動物が永遠に消えてしまう日です」という通知が届いたら、どう感じるだろうか。

WWFデンマークは、動物たちの「絶滅予定日」が分かるGoogleカレンダーを作成。誰でも追加・閲覧ができるようにした。

絶滅予定日

Image via WWF Danmark YouTube

絶滅予定日

Image via WWF Danmark YouTube

WWFはまず、絶滅の危機にさらされている種の中から、11種を特定。専門家と協力し、絶滅の危機に瀕している種がいつ絶滅するかを予測した。絶滅予定の年は、何の対策も講じられない場合に、種が絶滅してしまうであろう年で、月と日はランダムで選出しているという。

例えば、スマトラサイの絶滅予定日は2035年9月22日、ヒガシゴリラは2070年9月24日。なかには、2024年中に絶滅が予測されている種もいる。アキキキ(ハワイに生息する野鳥)は2月20日、 ヴァキータ(世界最小のイルカの一種)は10月26日が予定日と、絶滅まで一刻の猶予もないことが分かる。

カレンダーの登録者には、毎年「絶滅予定日」の通知が送られる。このように注意喚起することで、絶滅というイベントをキャンセルする、人々のモチベーションを高めたい考えだ。

11種の動物たちが載せられている公式ホームページでは、それぞれの動物をクリックすると、絶滅年・残された個体数・生息地・動物たちにとって脅威となっているもの・専門家による説明が閲覧できるようになっている。

地球ではこれまでに5回の大量絶滅(ビッグ・ファイブ)が起こっており、現代は6回目の絶滅時代にあたるという。過去5回の大量絶滅は自然現象によって引き起こされたとされるが、6回目の大量絶滅は人間の活動が原因とされているのが特徴だ。例えば、人間の食糧生産のために土地が破壊されていることや、動物の乱獲、海洋汚染、気候変動、外来種による侵略などがその原因として挙げられる。

WWFジャパンのホームページに掲載されている動画「生物多様性の損失はなぜ起こり、私たちは何ができるのか?」内には、こんな言葉がある。

人の活動が引き起こす生物多様性の喪失
しかし、解決できるのも私たち人間です
地球上の80億人が力を合わせれば
自然の破壊を回復に向かわせることができるのです
私たち一人一人が、これまでも、これからも
原因であり解決者です
さあ、解決する側に回りましょう

自然界ではそれぞれの関係性が複雑に絡み合い、そのバランスが保たれている。そして、絶滅危惧種の一つ一つも、私たち人間も、同じようにこのバランスを支える一部であるのだ。あらゆる生命の光を灯しつづけ、共存していくために。私たちは、原因から「解決する側」に回っていかなければならない。

【参照サイト】EXTINCTION DAYS
【参照サイト】What is the sixth mass extinction and what can we do about it?

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