福祉の常識を塗り替える。会社と社会が「同じペースで」成長することを目指す【鎌倉投信×ヘラルボニー対談】

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PR by 鎌倉投信

鎌倉投信が運用するファンド「創発の莟」では、10年後や20年後の社会に必要とされるスタートアップの想いやビジョンを丁寧に紡いで事業を育み、彼らを長期的に支援している。

「異彩を、放て。」

その投資先の1つである株式会社ヘラルボニーのミッションである。同社は「福祉を営利目的で行うのは好ましくない」「福祉=支援」というイメージを持たれがちな社会で、知的障害のある異彩作家と共に、新たな文化をつくりだすアートエージェンシーだ。

障害のある方に“支援される”福祉実験ユニット、ヘラルボニーの創業者が語る「やさしさの哲学」

そしてそんなヘラルボニーを陰で支えるのが、鎌倉投信である。IDEAS FOR GOODでは、鎌倉投信のファンド「創発の莟」の魅力を深掘りする連載記事を、1か月にわたり3本お届けする。最終回の本記事では、ヘラルボニー代表取締役Co-CEOである松田文登さんと、鎌倉投信創発の莟ファンド運用責任者である江口耕三さんの対談だ。

連載:お金ではなく、想いでつながる。鎌倉投信「創発の莟」ファンドを探る

【第1回】お金ではなく、想いでつながる“日本流”VC。鎌倉投信の「創発の莟」ファンド
【第2回】スマホを生物多様性の観測拠点に。ネイチャーポジティブを実現するプラットフォーム【鎌倉投信×バイオーム対談】
【第3回】福祉の常識を塗り替える。会社と社会が「同じペースで」成長することを目指す【鎌倉投信×ヘラルボニー対談】

左:松田文登さん 右:江口耕三さん

左:松田文登さん 右:江口耕三さん

話者プロフィール:松田文登(まつだ・ふみと)さん

ゼネコン会社で被災地の再建に従事、その後、双子の松田崇弥と共にへラルボニーを設立。4歳上の兄・翔太が小学校時代に記していた謎の言葉「ヘラルボニー」を社名に、福祉領域のアップデートに挑む。ヘラルボニーの営業を統括。岩手在住。双子の兄。世界を変える30歳未満の30人「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN」受賞。著書「異彩を、放て。―「ヘラルボニー」が福祉×アートで世界を変える―」。

話者プロフィール:江口耕三(えぐち・こうぞう)さん

総合商社等を経て起業。これまでに3社のスタートアップをIPOに導く。2020年から鎌倉投信に参画し、創発の莟ファンドを立ち上げる。

鎌倉投信とヘラルボニーの出会い。対話を重ねた8か月

Q. お二人の出会いを教えてください。

松田さん「きっかけは、ヘラルボニーに関わってくださっている弁護士さんからの紹介でした。鎌倉投信が新しいファンドを立ち上げると教えてくれたんです」

江口さん「2021年の3月にヘラルボニーと出会い、投資を始めたのが10月なので、8か月の間、対話を重ねました」

Q. そこから、どのような流れでヘラルボニーが鎌倉投信から出資を受けるに至ったのかを教えてください。どんな対話があったのでしょうか?

江口さん「鎌倉投信は、『創発の莟』が生まれる前から、障害者雇用に関わるビジネスを応援したい想いがありました。そんなときヘラルボニーの二人に出会い、プレゼンを受けたときに、これまでの常識や概念から根本的に異なるものを感じたのです。ものすごく感動し、衝撃を受けました。

一方で、あまりにも壮大なビジョンで、どう理解すればいいのか戸惑ったところもありました。『本当にヘラルボニーのビジョンはビジネスとして成立するのか?』を、鎌倉投信として吸収する8か月間だったと思います。その間、私自身も障害に関わるビジネスをされている方々との対話を重ねながら、考え続けていましたね」

「株式会社」でありながら、運動体でありたい。ヘラルボニーの『異彩』とは?

Q. これまで障害のある方のアートプロジェクト自体は多くあったと思うのですが、ライセンス契約のビジネスモデルは新しかったと思います。ヘラルボニーがそこに行き着いた経緯を教えていただけますか?

松田さん「ヘラルボニーが今挑戦できているのは、先人たちが築き上げてきた社会福祉の歴史の上にあると思っています。ただ、当初から真の広がりをつくりたいと強く思っていました。ヘラルボニーは創業時より『福祉実験カンパニー』を掲げていて、最初から株式会社として挑戦したいと考えていました。これまで福祉は、実験や失敗がしにくく、非営利やCSRの文脈で支援や社会貢献に乗っかることが前提でした。

銀行からも、なぜ非営利でやらないんだと何度も聞かれる中で、やはり多くの人の頭の中ではまだ『障害のある方のアート=支援や非営利活動』でした。これは非営利を否定しているわけではありません。障害そのものの価値を強く変えたいと思ったときに、既存のやりかたではなく、あえて株式会社として挑戦することが新しい価値となり、本当の意味で強い広がりをつくるための軸になっていくのだと思っています。

株式会社として投資を受け、きちんとリターンしていくこと自体が、一つの大きな実験であり、そうした支援構造が逆転した状態を社会に見せていくことが、おそらく障害のある方たちのこれからの一歩をつくっていくし、福祉業界の周りの人たちの意識が変わっていく。株式会社でありながら、運動体でありたいというのが軸としてあります。

江口さん「福祉はもともと『障害のある方を守る・支援する』という構造が長く続いています。税金も多く投入され、NPOや社団法人、福祉施設の枠組みを使って運営されていることがほとんどです。これを株式会社として営利で行うのは、非常にチャレンジングなことです。そこで出てくるのが『儲けていいのか?』という疑問。おそらく批判する人も出てくるのではないかと思いました」

松田さん「福祉業界はこれまで守られてきましたが、ヘラルボニーの存在によって障害のある方々の収入が変わり始めています。たとえばこれまでは就労支援B型の人々の月収は1万5,000〜6,000円、生活介護を受けている人々の収入は月額3,000〜4,000円という現状だった中で、ヘラルボニーの作家が何百万円も稼げるようになり、税金を納める立場へと変わりつつあります。

ただ、私たちはお金を稼ぐことが正義だという考え方を広めたいわけではありません。ヘラルボニーの作家が何百万円も稼いでいるからといって、他の障害のある方の賃金を上げるべきという話ではないのです。私たちが目指しているのは、障害のある人々の生き方や、親御さんや周りの人々の目線を変えることです。そうすることで、すべての人が生きやすい社会、最終的にはありのまま肯定される社会を実現していきたいのです。これがヘラルボニーの『異彩』の考え方です」

鎌倉投信とヘラルボニーの共通点。会社の成長は、社会の成長と同じペースで

Q.ヘラルボニーはもともと強い想いを持っていらっしゃったと思うのですが、鎌倉投信と出会ってから変わったことはありますか?

松田さん「私たちが鎌倉投信に投資していただきたいと思ったのは、鎌倉投信が初志貫徹であったからです。ESG投資や、インパクト投資などという言葉が出てくる前の段階から、先駆者として良い会社に投資をするという軸を持ち続けられていました。それはヘラルボニーも一緒で、福祉分野で株式として挑戦できることを証明し、色々な人たちがどんどん現れていくことを強く目指そうと思ったとき、鎌倉投信との伴走によってその大切なものや文化を守っていく軸はより強固になったと思っています。

ヘラルボニーの軸と、鎌倉投信が大切にしている軸には共通点があると思います。私たちも岩手から始まったように、鎌倉に本社を置くような考え方があるかもしれません。ヘラルボニーも、5年10年で終わってしまう会社やすぐに株式を売却してイグジットする会社を目指しているわけではなく、長く続く、文化として残る会社を目指したいと思っています。そうした考え方の部分で共鳴する部分がありますね。

投資していただいたタイミングは、社員も現在の4分の1程度で、20人いかないぐらいの段階でした。最初は手取り足取り、組織のつくり方や、どのタイミングでマネージャー制度をつけるかなど教えていただきました。まだ双子の兄と2人で営業しているようなタイミングから、それが組織と呼べるものになってもう3年、そこからぐっと変わったのかなと思います」

江口さん「ヘラルボニーの創業者の2人は元々ビジョンが強かったので、それを聞きながら投資をする側、受ける側でビジョンをお互い鮮明にしながら、同じものを今も見続けています。軸は大きく変わることはなく、もちろん変えようとも思っていません。鎌倉投信の役目は、ビジョンを達成するためのビジネスモデルの中で、リスクのありそうな部分や、再考した方がいい部分を確認するだけ。

ビジョンを理解していくプロセスに時間をかけていて、鎌倉投信としてはその中で社会が変わるであろう部分を想像して投資していくことを一番大切にしています。投資家は、やはり色々な事業の失敗を見ているので転ばないように、同じ失敗をしないように、石ころを取り除くのが役目です。でも、あれこれ言ったのは最初の一年くらいですよ」

ヘラルボニーの作家である八重樫さんのアートが駅舎をジャック。「八重樫さんがものすごく感動していたことをよく覚えていますよ」(江口さん)

ヘラルボニーの作家である八重樫さんのアートが駅舎をジャック。「八重樫さんがものすごく感動していたことをよく覚えていますよ」(江口さん)

松田さん「私たちとしても投資を受けると決めたタイミングから、『社会』という言葉を頻繁に使うように変わりました。つまり、社会の価値観を変えたいというのは、鎌倉投信の投資が入るタイミングでしたね。ビジョンがあり、そこに対してまっとうな選択をし続けることが一番大事な軸。そこに成長がのっているような感覚です」

江口さん「ヘラルボニーの成長は社会の成長に直結する。社会の成長ってそんなに速くないんですよ。社会全体が変わるのはものすごく大変なことだし、本当に社会が良くなったと感じるには、やはり40〜50年かかるでしょう。その中で2〜3年の短期的な視野や、IPOありきのプロセスは、鎌倉投信としては全く意味がありません。4・50年後の社会を見据えたとき、いまやっている活動は正しい道に向いてるか。今の速度は社会にちゃんと浸透できる速度なのか。

障害のあるアーティストさんが活躍していく中で、そんな社会っていいねと感じる瞬間がある。そうした過程の中で社会って少しずつ変わっていくので、ヘラルボニーの成長と社会の成長をフィットさせていくことが鎌倉投信の役割。もし急ぎ過ぎていたら、『早過ぎて社会や人々の理解がまだついてきていないんじゃないか』と言うだろうし、方向性が違うプロジェクトが出てきたなら、『それは違うんじゃないか』と言うでしょう。成長速度や成長規模は大切にしていますね」

松田さん「鎌倉投信の前で言うことではないかもしれないんですが、成長することが正義ではないというか、適切なタイミングがあるのではないかというのを思っています。ヘラルボニーも、アカウント事業部があり、わかりやすく消費財をたくさん売れば売り上げが上がるし、そのほうが短期的に見れば利益が取れる。今はありがたいことに依頼が多くあるので、それをすべて取ろうと思えば、ライセンスで利益を取っていくことはできてしまいます。

しかし、僕たちはあえてそこをやっていません。それはその瞬間の決算が良くなり、営業利益も高くなるということなんですが、長期で続くことではありません。ヘラルボニーとは何たるものか、そのブランド自体を守っていくことが必ず必要です。一時期、ヘラルボニー商品のライセンスの受け手を増やしていた瞬間があったのですが、それは今すごく後悔していることです。もちろん売上利益も大事ですが、販売コントロールができないことはやりませんし、会社のブランドを壊してまでやることはないと認識しています。単に作品を提供するようなライセンシーの使い方ではなく、きちんと対話から始め、『どういう意図でヘラルボニーの作品をここに入れたいのか』『それはどう社会により良い形で伝わっていくのか』も含めて一緒にプロデュースしていくことを大切にしています」

新しいロゴ

   
ヘラルボニーの新しいロゴ:水野学さんデザイン。障害のある方と社会を結ぶ──障害イコール安さや欠落ではなく、アートそのものに対するリスペクトを持つプロダクトをつくる想いが反映されている。

「ヘラルボニーには、高嶺の花になってほしい」さまざまな異彩を広げることで、社会を変えていく

Q.最初から上場を目指していらっしゃったと思うのですが、上場は会社やヘラルボニーに関わる作家さん、作家さんの親御さん、そしてファンの方々、社会にとってどのような意味を持つと思いますか?

松田さん「ヘラルボニーが上場すること自体が今まで全くなかった新しい生態系をつくり出すものだと思うんです。むしろ私たち側が作家に支援してもらっているという状態を社会に提示していくことが、色々な人たちの無意識にあった価値観を意識的に変えていける、運動体の軸がもっと強まっていくことだと思います。

障害のある方の親御さんたちにとっても、目指す場所をつくることは、実はすごく大切なことだと思っていて。この前東京から盛岡の新幹線に乗っていたときに、盛岡の特別支援学校に通っている息子さんのお母さんが、息子さんと一緒に新幹線に乗っていて話しかけてくださったんです。その盛岡の特別支援学校で、絵画を描く時間があるらしいんです。そのときにいつもヘラルボニーの話題になって、『ヘラルボニーに採択されたらどうする?って、みんなで冗談を言い合ってるんです』と、言ってくれて。

その後に言われたのが、意外な言葉だったんです。『もっともっと、ヘラルボニーには圧倒的に突き抜けてもらって、高嶺の花になってほしいんです』と。私としては身近な存在になってほしいのかなと思っていたのですが、実はヘラルボニーが求められていることって、圧倒的に憧れをつくりだすことだった。いろんな人たちが挑戦する場をつくることが、ヘラルボニーの役割の一つだと思っています」

江口さん「ヘラルボニーのアートはもちろん素晴らしいのですが、これからいろんな異彩が放たれるプラットフォームができると思っていて。野球が好きな子どもたちが大谷翔平選手に憧れるように、障害のある子どもたちが、ときには作家やフォトグラファーかもしれないし、フローリストやバリスタに憧れる、そんな目標のようなものが広がっていくといいなと思います。ヘラルボニーがライセンス契約を結ぶ、るんびにい美術館で、(ヘラルボニーの作家である)小林覚さんと佐々木早苗さんに会ったときに、心からリスペクトしましたし、異彩に憧れました」

松田さん「今は福岡からわざわざ早苗さんに会いに来てくれるような人もいます。早苗さんに直接会いたくて、作品を着てこられるんです。そんな出会いをつくれたことが嬉しいですし、ヘラルボニーはそのためのプラットフォームでありたいですね。それが社会の価値観を変えることだと思います」

当日松田さんが履かれていた、早苗さんデザインの靴

当日松田さんが履かれていた、早苗さんのアートがあしらわれた靴

Q.最終的にヘラルボニーと鎌倉投信が行き着きたい地点について改めて教えてください。

松田さん「本当のゴールでいえば、才能があるとか必要とかじゃなく、もう存在そのものが肯定されているというか、生きているっていう──この世に生まれてきてよかったとか、この子が生まれてきてよかったと、周りも社会も心からそう思える状態をつくり出したいです。

例えば、私たちが作家の特性や作品を理解しなければ、例えば『黒丸には意味がない』と決めつけてしまい、単なる丸を描いているだけで終わってしまいます。しかし、ニューロダイバーシティの考え方と一緒で、彼らの脳の特性自体が価値であり、この脳の回路そのものが彼らのアートを描いているんだということが、実は経済を回している側面もある。それを含めて理解すれば、コミュニケーションが難しかったり、健常者のような対応が難しかったりする人を『社会的コスト』『生産性がない』と捉えるような価値観は生まれてこないと思うんですね。

最終的にはそこに行き着きたいですが、その過程でさまざまな異彩が社会に広がる状態を見せていくことで、多くの人の考えに新たな価値を落としていきたいと強く思っています」

江口さん「自分の娘は、インクルーシブ教育をしている小学校に通っていて、一学年に100人の半分が自閉症の子なんです。やはり入学式などは、みんな落ち着いて座っていられないんです。入学式の後、娘に感想を聞いたら、彼女は何にも気にしていないんですよ。体育祭では真ん中に自閉症の子が入るとまっすぐ進んでくれないので、それで娘もまっすぐ走れなくて1位になれなかったりする。それでも、全く気にしないんですよ。『楽しかったからいい』と。

そんな風景を見たときに、これはやっぱり子どもたちの無垢な気持ちなんだなって。成長するとなんか怖いなと感じてしまうこともあると思うけど、多分その無垢な心で育つことが重要で、それが広がっていくと、障害という言葉のない社会になるのではないかなと思います。

異彩の捉え方も、例えば50人いて1人だけアートの異彩を放てると考えると『残りの49人は異彩になれないのか?』と、なるかもしれませんが、みんなの異彩をみんなで見つけて、リスペクトしようとする気持ちが大切だと思います。障害って言葉がなくなるような、みんな生まれてきたときにも何の不安もなく、それでいいのだと、全部受け入れられる社会。そんな世界を、鎌倉投信としてヘラルボニーと一緒につくっていきたいと思いますね」
ヘラルボニー代表取締役副社長 松田文登さん、鎌倉投信投資事業部長 江口耕三さん

編集後記

異彩作家が描く絵は、自由だ。専門的な美術教育を受けていないからこそ描ける、型にはまらないアート。そんな異彩作家たちと共にヘラルボニーがつくり出すのは、これまでの枠には収まりきらない価値観や文化だった。取材の中で何度も出てきた、「新しい文化・新しい価値観をつくりたい」と言う言葉。アートに限らず、そんな会社がまたきっとヘラルボニーの後に続き、そのプロセスで文化が醸成されていくのだろう。

ヘラルボニーと鎌倉投信には多くの共通項がある。これまでになかった文化や価値観をつくり出すという点や、短期ではなく長期的な視点を見据えていくこと。そしてそれは急ぎ過ぎず、焦り過ぎず、社会に合わせた“ちょうどいい”ペースで、だ。江口さんは、ヘラルボニーのプロダクトに対してこう話す。

「ヘラルボニーのプロダクトを見たときに、センスよりもまず先に感じたのは、リスペクトでした。商品を見た作家本人が喜ぶデザインや使われ方で、作家さんが喜んでいるのが、とてもよくわかったんですよ」

新たな思想や文化をつくりだす理念を持つ社会的企業にとっては、一気に成長することが良いことだとは限らない。丁寧なプロセスがあるからこそ、ヘラルボニーの商品からは異彩作家へのリスペクトが感じられるのではないだろうか。鎌倉投信は、儲ける儲けないの枠を超え、それぞれの企業の大切な軸を守るような対話を重ねることで、投資企業がそれぞれのペースで、みんなが生き抜いていけるようなベンチャーキャピタルを作り出している。

今回、IDEAS FOR GOODでは鎌倉投信「創発の莟」ファンドの連載を3記事にわたってお届けしてきた。「これからの日本に本当に必要とされるいい会社を応援したい」という鎌倉投信がつくりだす社会──鎌倉投信がそれぞれの企業と丁寧に対話を重ね、「想い」でつながることで出来上がるその輪を見ていると、これまでの行き過ぎた資本主義のあり方も、もしかしたら少しずつ変わりつつあるのかもしれない。そんな希望が見えた特集だった。

※ 「創発の莟ファンド」は上場会社や機関投資家などの特定投資家向けの適格機関投資家専用私募ファンドです。個人のお客様など、一般投資家の方がこのファンドに持分出資することはできません。また、ファンドへの出資の公募はおこなっておらず、このWEBサイトは出資の勧誘を目的とするものではありません。

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聞き手:Motomi Souma
写真撮影:cicaco

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