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【まとめ】ペットボトル削減。マイボトルを普及させるアイデア9選

マイボトル

ペットボトル削減の動き

2020年7月1日からレジ袋の有料化がスタートし、エコバックが必須となる中、いまだ浸透したとはいえないマイボトル。2018年度に国内で出荷されたペットボトルは252億本で、前年度に比べて6.9%増加。国民1人当たり1年間で200本の飲料を買った計算となる。(ペットボトルリサイクル推進協議会調査)

最近では日本でも様々な大手企業がマイボトルを普及させるために動いている。たとえば魔法びんのグローバル企業「サーモス株式会社(THERMOS)」は、マイボトルでコーヒーを提供するコーヒーショップ「THERMOS COFFEE TO GO」を6月末にオープン。さらに良品計画では、7月1日から無印良品の一部店舗に給水機を設置し、「水ボトル」の給水サービスを開始した。また、家具や生活雑貨を扱うイケア・ジャパンは東京・原宿にオープンした店舗に、誰でも無料で利用可能なマイボトル用の給水スポットを設置するなど、少しずつ民間の給水スポットが広がっている。

ここでは、IDEAS FOR GOODでこれまで取り上げてきたマイボトルを普及させるための世界のアイデアをご紹介する。

行政の取り組み

01.飲料ボトルにデポジット導入

シンプルで効果的なリサイクル促進法。スコットランドで飲料ボトルにデポジット導入


スコットランド政府は2019年8月5日、使い捨てボトルで飲み物を買う際にデポジットを支払う制度「デポジット・リターン・スキーム」を発表した。

この制度は、消費者がペットボトルやガラス瓶、アルミ缶、スチール缶に入った飲み物を購入する際に、20ペンス(約30円)のデポジットを払い、空になったボトルを飲食店やホテル、地域の回収場所などに返却すると、その20ペンスが戻ってくるシンプルな仕組みだ。わずかな額ながら、人々がリサイクルするインセンティブを与え、ポイ捨てを踏み留まらせることができる。20ペンスのインセンティブで、Zero Waste Scotlandは、現在捨てられているペットボトルのゴミが90%減少すると推定。

  • 国名:スコットランド
  • 団体(企業)名:スコットランド政府
02.サンフランシスコ空港が使い捨てペットボトルの水販売を禁止

アメリカ初。サンフランシスコ空港が使い捨てペットボトルの水販売を禁止


アメリカ・カリフォルニア州のサンフランシスコ国際空港は2019年8月20日から、容量が1リットル以下のペットボトル入りの水販売を禁止することを発表した。この規則はアメリカの空港初の取り組みで、空港のレストランやカフェ、自動販売機に適用される。

同空港内では、再利用可能なボトルを持参するか、空港の基準で認められたされたガラスボトルまたはアルミニウムボトル入りの水を購入する必要がある。また、空港内に水の補給ができるステーションも設置予定。ミネラルウォーターや炭酸水以外の飲料(ジュースなど)は今回対象外だという。

  • 国名:アメリカ
  • 団体(企業)名:サンフランシスコ国際空港

無料給水スポットが探せるアプリ

03.日本全国の無料給水スポットが探せるアプリ

日本全国の無料給水スポットが探せるアプリ「MyMizu」マイボトル持参を支援


MyMizuは、日本全国にある「ボトルを持参すれば無料で給水できるスポット」とユーザーをつなぐアプリだ。現在はカフェ、レストラン、コワーキングスペース、ホテル、ショップなど8,000箇所以上の給水スポットと提携している。アプリを立ち上げると、マップで給水スポットを確認できるようになっている。

MyMizuは、人々を脱水症から守り、廃棄物を減らすことでサステナブルな社会の創造に貢献する。そしてアプリを通して人々が繋がり合い、絆を持つきっかけを与えているとも言える。

  • 国名:日本
  • 団体(企業)名:MyMizu
04.近場の給水スポットを探すアプリ「TAP」

ペットボトルはもう買わなくていい!?近場の給水スポットを探すアプリ『TAP』


飲み水が補給できる一番近いスポットを探すアプリ「TAP」。TAPが教えてくれる給水スポットには、公共の飲料水補給所や、包装されていない水を買うことのできる水のATMなど、さまざまな場所が含まれる。

それら以外にも3万4,000を超えるカフェやレストラン、その他のビジネスと提携し、水を提供する場所のネットワーク、「TAP認定リフィルネットワーク」を構築。また、アプリを通して消費者にそれらの店舗を紹介し、実際に消費者が水を手に入れる際に訪れることで、地域社会への貢献にもつながる。

  • 国名:オランダ
  • 団体(企業)名:TAP
05.イギリスの150地域に展開する給水キャンペーン

水Do!フォーラム2019 使い捨てペットボトルの時代は終わり。イギリスの150地域に展開する給水キャンペーン


公的な場所の給水機だけではなく、カフェやレストランにもお願いし、現在はイギリスの150地域、約16,000箇所にまでステーションを増やしている。この取り組みには、多くのボランティアが貢献している。各地域にはコーディネーターがおり、それぞれのボランティアをサポートしながら、給水ステーションの普及や、水を買うのではなく補給することの大切さを伝える活動を活発に行なっている。

  • 国名:イギリス
  • 団体(企業)名:Refill

欲しくなるマイボトル

06.世界初、自ら洗浄する水筒

水筒を洗うのが面倒くさいあなたへ。世界初、自ら洗浄する水筒「LARQボトル」


マイボトル派になりたくても挫折してしまう人がいるのは、ボトルを洗うのが大変だからではないだろうか。そんな悩みを解決するのが、自己浄化システム搭載のマイボトル「LARQボトル」だ。

LARQボトルは、他の多くのボトルと同じく洗練されたミニマルなアプローチで設計されている。一点違うのが、独自の自己浄化機能を備えていることだ。この自己浄化機能とは、キャップをタップして、60秒待つだけで生物汚染物質の99.9999%を除去することができるという画期的なシステムである。また他の高性能なボトルと同様に、ステンレススチールでできており、身体への悪影響が懸念されるBPAが使われていない「BPAフリー表示」のボトルとなっている。

  • 国名:アメリカ
  • 団体(企業)名:LARQ
07.持ち運びしやすいウォーターボトル

サステナブルなライフスタイルの実現をサポートする、スペインの自転車アクセサリーブランド「CLOSCA」


自転車アクセサリーブランドがつくった、グリーンライフを実践する人々に向けたウォーターボトル。持ち運びのしやすさを考え、自転車にもカバンにも装着できる軽い素材・デザインを採用。洗浄がしやすく、口触りの良さを追求するため、飲み口にはガラスを採用した。さらに、ボトルを持ち歩くことを習慣化させるため、水の給水ができる場所を示したモバイルアプリも独自に開発した。

  • 国名:スペイン
  • 団体(企業)名:CLOSCA
08.ボタン一つで水を浄化する再利用可能ストロー付きボトル

待ち時間なし。ボタン一つで水を浄化する再利用可能ストロー「LUMISTRAW」


シンガポールの製造業者であるChamps Industrialが開発したのは浄水機能を搭載したストロー「LUMISTRAW(ルミストロー)」。一口ごとに浄化するため、待ち時間なしで手軽にきれいな水を飲むことができる。このストローは、内蔵されたUV-C LEDで中を通る水にUV-Cを照射することで、ウイルスや微生物のDNAを破壊し、感染や繁殖を不可能にする。

使い方は簡単。ボトルに水を入れ、ボタンを押して飲むだけだ。シリコン製の飲み口の下部には充電ポートが設けられており、充電するだけで浄水機能が使える。フル充電の状態では45杯分の水を浄水することができるので、1日に6杯の水を飲んでも、1週間は浄化された飲み水を確保できる計算だ。

  • 国名:シンガポール
  • 団体(企業)名:Champs Industrial
09.海の廃棄プラスチックを集めて作られた水筒

海の廃棄プラスチックを集めて作られた水筒、米スターバックスで販売中


全世界的に店舗を構えるスターバックスで発売された、限定商品。水の持続可能性について取り組むSoma社と、環境汚染と戦うグローバルネットワークであるParley for the Oceanが共同開発した、ガラス製の美しい水筒だ。水筒を持つときにすべらないようにつけられた水色の持ち手は、海に捨てられたプラスチック素材で作られており、海洋汚染への意識を高めると同時に極めて質の高い商品となっている。

この水筒が作られた目的は、海洋に廃棄されたプラスチックを有効活用することだけではなく、消費者にペットボトルと違って繰り返し使うことのできる水筒を代わりに使ってもらうこと。

  • 国名:アメリカ
  • 団体(企業)名:スターバックス

まとめ

いかがだっただろうか?お気に入りのマイボトルを持つことは環境に優しいだけではなく、気分が楽しくなったり、地域でのコミュニケーションも増えて心を満たすことができたりする。さらに経済的にもお得になったり、ゴミ捨てがラクになったりと、いいことだらけだ。

今回のレジ袋有料化に機に、一人一人が「なぜ有料化に至ったのか」という本質まで考え、これまで以上にプラスチックの使用や環境問題に意識を向けるようになることが、なによりも大切である。あなたもぜひマイボトルを持ち、地球にも自分にも優しい生活を始めてみてはいかがだろうか。

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