爪に貼るだけで紫外線の浴びすぎを警告してくれるチップ。仏ロレアルが開発

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年齢を重ねることは、経験が増えるという点では非常に魅力的である。しかし、一方で病気のリスクが高まることも事実だ。たとえば皮膚がんは60歳を超えると罹患率が高まり、年間100万人のうち約10~20人が皮膚がんとの診断を受けている。紫外線などの環境要因がすべてではないが、予防のためには過度な日焼けを避けることが無難だとされている。

そんな皮膚がんの予防に役立つかもしれない、画期的な製品がある。美容分野の世界的リーダーである仏化粧品メーカーロレアルと、デザイン会社fuseprojectの創設者でありデザイナーのYves Behar氏がタッグを組んで開発したウェアラブルパッチ「UV Sense」だ。

今月9日から12日まで米ラスベガスで開催されていた家電見本市で発表されたばかりのUV Senseは、電池を必要とせず、爪に貼れるほど小さくて薄い世界初のUVセンサーだ。このとても小さな製品が、自分がどれだけ紫外線を浴びているかをリアルタイムで教えてくれる。

L'ORÉAL

Image via L’ORÉAL

UV Senseは、昨年ロレアルが開発した「UV-Measuring Temporary Tattoo」と同様に紫外線を浴びることで起動し、無線通信を伝って紫外線量をスマートフォンの専用アプリに送信する。新しく開発されたUV Sense はより小さく、再利用できるようになった。また、アプリを開くと自動的に情報が更新される機能も追加されている。

直径9ミリ、厚さ2ミリ以下のこの小さな製品は、親指の爪に装着するようにデザインされており、最大2週間まで続けて使用できる。ユーザーは接着剤を使って簡単に装着でき、浴びた紫外線量のデータは3ヶ月分保存することが可能だ。また、アプリを通して日差しから肌を守るための習慣や、各ユーザーに最適な日光浴の方法も提供する。

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「デザインとテクノロジーは密接に関係している。そのうえ、製品がより個人に合わせて最適化されれば、人々にとってこの上ない経験が得られるだろう。」とYves Behar氏は語る。「われわれはロレアルと組むことで、ユーザーが日常に支障なく健康に気を遣うことができる優れたデザインと、美容技術を掛け合わせることができるのだ。」

UV Senceは今夏に米のLa Roche-Posayで数量限定で発売し、2019年に世界でも販売開始予定だ。パッチを爪に貼るだけ、というのはとても手軽に始められる習慣のため、この商品は自らの健康を見直すための良いきっかけを作ってくれるのではないだろうか。

【参照サイト】L’ORÉAL ADVANCES ITS COMMITMENT TO PROMOTING SUN SAFETY WITH LA ROCHE-POSAY UV SENSE, THE FIRST BATTERY-FREE WEARABLE ELECTRONIC UV SENSOR
【参照サイト】悪性黒色腫(皮膚) 国立がん研究センタ− がん情報サービス