日常に潜む生きづらさを取り除く。Apple、ジェンダーニュートラルな絵文字を使用可能に

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私たちは、日々のさりげない場面の中で、自分や他人の性別を意識させられている。制服を着る、書類を記入する、トイレを利用するといった日常的な場面で、そして何気なくスマートフォンの絵文字を使う時でも、私たちは男女のどちらかを選択する。自分の性別を男女に限定しない人にとっては、居心地の悪い事態が続いている。

そうした日常の中にも多様性を取り込もうという動きが進んでいる。Appleは10月末、iOS13.2のバージョンで、ジェンダーニュートラルな絵文字を含む新しい絵文字を追加した。人を表す絵文字として、従来の男性と女性のものに加えてノンバイナリー(男性や女性といった従来の性別に当てはまらない)な絵文字を追加したのだ。男性か女性であるかを特定しない選択肢が増え、絵文字の使用において必ずしも必要ではない性別の概念をユーザーに強制することが緩和されるだろう。

Imege via emojipedia.org

誰もが男性か女性かを特定しているわけではない。例えば、性別が流動的である、性別を持たない、複数の性別を持つと認識する人もいる。性別の概念を完全に拒絶する人もいるし、身体的性別と一致しない性別を有すると認識する人もいる。そのような人たちが絵文字を使うたびに、男性か女性かの選択を強いられることがなくなることは有益である。

一方で、「従来の性別に当てはならない人はこういう見た目であるべき」という印象を与える恐れがあると懸念する声もある。

また、このバージョンでは、恋人を表す絵文字で、性別や肌の色を自由に組み合わせることもできるようになった。

現在の社会では、私たちは、社会のあらゆる場面で男性か女性かを問われる。そんな社会を居心地がよくないと感じる人が、一つでも多くの選択肢を持てるようになることは歓迎すべきことである。すべての場面において多様な選択肢を準備できるようにするには時間がかかるかもしれない。それでも、私たちはこれからも価値観や表現をアップデートしていかなければならない。

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