ニュージーランドから、世界で初めて個人のCO2排出量を見える化するアプリが誕生

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石油や天然ガスなどの化石燃料と呼ばれるエネルギーから排出される二酸化炭素の量は年々増加しており、環境に大きな影響をあたえている。そんな化石燃料に比べて、再生可能エネルギーから生み出される電力は環境への影響が少ないと言われている。そのため、従来のガソリン車に代わり、電気自動車が、また石油ストーブに代わり、電気ストーブが使用される流れがある。

しかしながら、それはあくまでも化石燃料との比較をした場合の話であり、電力の使用が環境にまったく影響を与えないということではない。たとえば、電力を作り出すための水力発電に必要なダムは、そこに生息する水中生物の環境に大きな影響を与えている。

つまり、いくら再生可能エネルギーを使用している電力会社を利用しているとしても、それが必ずしも地球環境に完全に優しいわけではないのだ。

そんな、電力の透明性に疑問を抱いたのが、ニュージーランドの会社、Flick Electric Co.だ。Flick Electric Co.は、個人の使用した電力によって生み出される炭素量を表示してくれる世界初のアプリケーションを開発した。

Image via Flick Electric

現在、ニュージーランドのみでの使用が可能なこのアプリケーション。機能はいたってシンプルだ。自分の住所を入力することにより、1週間分の電力の使用料が、どの程度の二酸化炭素排出量に匹敵するかをリアルタイムで表示してくれる。

また、現時点の電力価格の変動を見ることができたり、自分がアプリ上で設定した金額の上限または下限に達するとアラートを鳴らしてくれるので、利用者は料金が高いときは電力使用を控え電気代を節約できる。一定期間に使用した電気料金の確認をすることもできる。

「実際に、どの程度の量の二酸化炭素を生み出しているかを知ることこそが、使用料を減らす唯一の方法だ」とCEOであるSteve O’Connor氏が語っているとおり、個人の二酸化炭素量を可視化したところが新しい試みである。

いま、世界が持続可能な社会への動きを見せている中で、従来のエネルギー源に代用できるものが次々と見つかり開発され、広く使われることが予想できる。しかし、それらの代用品が以前に比べどれくらい環境に影響を与えないものなのかを理解することが、これからわたしたちが地球環境を守っていく上で大切なことになるだろう。

低カロリーだとしても1日に何度も飴やチョコを食べ続けたら太るように、環境にやさしいエネルギーだとは言っても、大量に使い続けたらせっかくの節電努力が水の泡になってしまう。こういったアプリを使って、自分を律する環境を作ることが大事になってくる。

【参照サイト】Flick Electric Co.
【参照サイト】Of goats and ending greenwashing: New Zealand’s Flick Electric Co. debut world-first individual carbon calculator for electricity use
【参照サイト】世界のエネルギー事情
【参照サイト】Energy in New Zealand