教育格差をなくし、サステナビリティを教えてくれる。未来のデジタルティーチャー

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17あるSDGs目標の一つである「質の高い教育をみんなに」。そんな、教育の格差の問題が日本だけでなく世界中で認識されはじめている。

経済的理由で子供が働かなければならなかったり、紛争などが原因で教育を受ける機会がなかったりなど理由はさまざまである。

そんな教育課題を解決する可能性があるのが、デジタルティーチャーだ。

ニュージーランドのエネルギー事業会社Vectorは、AI関連事業会社Soul Machinesと連携し、Willという名前のデジタルティーチャーを開発した。Willは、子どもたちのパソコン、タブレット、モバイル端末などの画面上に登場するアバターで、生徒たちに再生可能エネルギーについて教えてくれる。

WillはSoul Machines社の人工神経システムを用いて、人間の脳や神経を模倣し、とても人間らしい表情や仕草をする。このため、子供のハートをキャッチしやすいのだ。彼は各講義の終わりに子供たちの学習成果をはかる質問をすることもできる。

Willは、Vector社がおこなっているGo Sustainable with Energy Project の一部として開発された。同社の顧客である学校で、太陽光、風力、地熱発電などの再生可能エネルギーについての授業を開催する。

プロジェクトの主題は「なぜサスティナビリティが大切なのか」を子供たちにしっかりと考えさせることだ。Vector社は、ほかにも電力の便利さを教えるのと同時に、その危険性を理解させる「Stay Safe Around Electircity」という取り組みもおこなっている。

Image via Shutterstock

Vector社の最高デジタル責任者(CDO)Nikhil Ravishankar氏はこう語る。「デジタルティーチャーを使うことは、人々に新しい情報を届けるのにとても効果的な方法である。私は、この技術が低コストでありながら、質の高い教育を提供できることを願っている」

また、Soul Machines社の最高業務責任者(CBO)の Greg Cross氏は「Willの例のような教育事業がSoul Machines社のアプリ開発の要となっていくだろう。デジタルティーチャーは、生徒が地球上のどこにいても、教育を届けることができるし、教員不足の解決策にもなりうる点で、非常にポテンシャルがある」とコメントしている。

二人のコメントからわかるように、デジタルティーチャーは、地理的、経済的理由から教育が行き渡らない地域にも、効率的に教育を届けることが可能なのだ。また、勉強が苦手な子供も、気軽に、楽しく学習することができるだろう。

さまざまな観点から、デジタルティーチャーの発展、普及には大いに期待したい。誰もが自分にとって最適な選択をするためには、言うまでもなく教育は大切なのだ。

【参考サイト】MEET WILL – VECTOR’S NEW RENEWABLE ENERGY EDUCATOR IN SCHOOLS
【参考サイト】Digital teacher educates children about renewable energy