ウェールズの学生が開発する、エシカルで再利用できる竹のおむつ

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誰もが赤ちゃんの時に使うおむつ。そのおむつが環境に与える影響について考えたことはあるだろうか。使い捨ての紙おむつは大量のごみになり、焼却処理する際に多くのCO2が発生する。また、自然に分解されない素材が使われているのも問題である。

そんなおむつを通じて、環境問題に取り組むことを決意した若き起業家がいる。英ウェールズのバンガー大学の学生である21歳のリアノン・ウィリアムズは、「Babanod Bambŵ(ババノッド・バンブー:ウェールズ語で“竹の赤ちゃん”の意味)」という会社を設立した。彼女のビジネスは、使い捨てのおむつに用いられる非生物分解性の素材の代わりに、倫理的に調達されたウガンダ産の竹を用い、再利用できるおむつを製造するというものである。

すでに再利用可能なおむつは存在しているが、そのほとんどは綿を使用している。綿製のおむつと異なり、竹を使ったババノッド・バンブーのおむつは高い吸収性を持ちながら、低刺激性であり、おむつかぶれを起こしにくいそうだ。

彼女のインスピレーションは、彼女自身がまだ赤ちゃんだったときに、再利用可能なおむつを使用しようとしていた母親の影響と、世界的な廃棄物汚染に対する危機に対処したいという思いから来ているという。

「母は善意から再利用可能なおむつを使おうとしていましたが、綿素材はひどいおむつかぶれを引き起こし、吸収性も足りなかったため、実用的ではありませんでした。吸収性が高く、灌漑(かんがい)、農薬、肥料などを必要とせずに、収穫後もまたすぐに育つという竹を製品に用いることは、私にとって考えるまでもないことでした。」

ウガンダには、まだ使われていない土地が多くある。そこで竹を生産し、最終的に製造されたおむつがイギリスに輸送されるのだ。リアノンは、フェアトレードに基づいて活動するウガンダの協同組合と協働し、原料の竹の生産とおむつの製造の両方でウガンダの人々を雇用する。これも、おむつ製造とは違う大きな強みになると彼女は考えた。

また、リアノンによると、イギリスのおむつ市場の価格は年間4億7千万英ポンド以上だが、再利用可能なおむつを選択する消費者はわずか2%だという。「再利用可能なおむつは、はじめは高額に感じるかもしれませんが、繰り返し使えるためすぐに元を取ることができます。非生物分解性の製品の使用や、それが環境にもたらす影響について、もっと意識して製品を選択する人が増えることを願っています。」

成長の早い竹で何度でも使えるおむつを作ることは、環境にやさしいだけでなく、発展途上国の雇用の創出や、フェアトレードの観点からも優れているこのビジネス。今後の動向に注目していきたい。

【参照サイト】Llantrisant student establishes sustainable diaper firm using ethical bamboo