NYをゴーストから解き放つのは君だ!都市問題を学べるモバイルゲーム「NYC Haunts」

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街中を歩いていて、考えることはなんだろか。新発売のハイテク家電の広告を眺めたり、ショーウィンドウに並ぶキラキラした宝石に目を奪われたり、歩いてるだけで、たくさんの刺激を受けることができる。

一方で、街中にはこれらの胸が高鳴る刺激以外に、あまり見たくないものがゴロゴロと転がっている。たとえば、道端で凍えているホームレスの人や、ポイ捨てされたプラスチック製品などだ。これらの問題から目を背けることは難しいのに、家族や友人と話したり、背景や原因を理解する機会はなかなかないだろう。

そんななか、ゲーミフィケーションによって、子どもたちにより手軽にこれらの問題に目を向けるきっかけづくりをしているのがNYC Hauntsである。

Image via Global Kids

NYC Hauntsは、プレイヤーが「ゴースト探偵」に扮し、街中を歩き回りながら遊ぶモバイルを用いた代替現実ゲームだ。位置情報を搭載しており、探偵たちはニューヨークシティの街の歴史を学びながら、市内16箇所を中心に歴史上の人物などの軌跡を探検する。

このゲームのゴールはゴーストたちを成仏させ、ニューヨークシティを呪いから解き放つことである。なぜ彼らがゴースト化して、街を呪ってしまったかを解き明かすには、ニューヨークシティに潜む社会的・政治的問題の背景を学ぶことが必要だ。ロールプレイ中に、ゴーストたちは、階級間格差やホームレス問題、先住民・移民問題、環境汚染などについての議論を展開する。

Image via Global Kids

Global Kids社が学校などと協力して開発したNYC Hauntsは、STEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics:科学・技術・工学・数学)ベースの教育プログラムで、何度も試行錯誤が繰り返された。このゲームをとおして子どもたちが、街の歴史や、現代社会の諸問題についての知識を深めるだけでなく、計算能力やコミュニケーション能力、デザイン思考、チームワークなどを身につける効果も期待される。

現代課題に気づいてはいるものの、なかなか日常の中で「カタイ」話題について話すのは難しいのかもしれない。しかし、このようにゴーストの謎を解き明かそうとゲームに夢中になるなかで、問題について学び、話すきっかけが生まれる。ニューヨークシティに行って私たちの知らないたくさんの物語を知る探検に出てみたい。

【参照サイト】NYC Haunts
【参照サイト】Haunted Geo-Locating Apps
(※画像:Global Kidsより引用)