ドイツ発、IoTとAIで買い物をもっと快適にする「コネクテッド・ショッピング」

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私たちが毎日のように行っているスーパーでの買い物は、よくよく考えてみると実は大変な作業だ。まずは出かける前に買いたい物をリストにして書きとめる。店に着いてからは、買い物リストにあるモノを全部忘れずに買い物かごに入れるように注意しなくてはいけない。せっかく買い物リストを作ったのにいくつか買い忘れてしまったという経験がある人も多いのではないだろうか。

また、よく行く店ならまだしも、初めて訪れる大型スーパーで買い物するともなれば、かなり骨の折れる大仕事だ。買いたい物がどこにあるか探すところから始めなくてはならず、会計では目の前の長い列を見てついついため息をついてしまう。

そんな毎日の買い物の煩わしさから解放してくれるアプリが誕生した。開発したのは、ドイツに本拠を置くWirecard社と、通信会社ドイツテレコムの子会社T-Systemsだ。両社はIoT技術とAIアルゴリズムを使用して従来のショッピング体験を劇的に変える革新的なサービスを生み出した。

このアプリの使い方は簡単だ。客は、家でアプリを使って買い物リストを作成し、お店に着いたらスマートフォンで買い物カートにつなぐと、アプリが買い物リストに従って店内での道順を示してくれるのだ。買い物リストにある製品が買い物かごに入ると、画面に買い物カートが表示され、その日の特価品も表示されるという優れものだ。そして最後に1クリックすれば、支払いも簡単にできる。

このアプリは客だけではなく店にとっても利益になる。店はアプリから入手したデータで客の行動とよく買う商品が分かるため、商品陳列方法に大きく反映できるのだ。そして、全てをデジタル化することで店での買い物を透明化し、これまでの会計システムも変えることができる。

T-Systemの小売り部門副代表Dirk Rumler氏は、「オンライン販売の急成長についていくために、小売店は大きな変化と真の革新的精神が必要だ。」と語る。

Wirecardの小売ソリューション副代表Alexander Hahn氏は、こう述べている。「今後5年間で多くの小売業者はアプリなどを使った会計システムを提供していくだろう。会計方法をデジタル化することは将来への道だ。そして、成功している小売業者は顧客の店内行動について研究を行っている。これにより、顧客のニーズを満たすことができる。」

現在、ドイツではすでに、いくつかの大型スーパーでスマートフォンを使って清算ができる。そして近い将来、Wirecard社とT-Systems社が開発した新しいアプリを使って、より快適に買い物ができるのようになるのが楽しみだ。

【参照サイト】Wirecard and T-Systems offer innovative concept for connected shopping