ごみを出さずに旅してみる?世界初の「ごみゼロツアー」2019年アメリカで開催!

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米国のエコツアー会社、ナチュラル・ハビタット・アドベンチャー(以下ナットハブ)が、2019年夏にごみを一切出さない世界初の「ゼロウェイストツアー」を実施すると発表した。出発地点はアメリカ、イエローストーン国立公園だ。

ナットハブは1985年に創立された旅行会社で、責任あるアドベンチャーツアーを提供している。2013年にはアウドドアマガジン『Outside』で世界一のアドベンチャー旅行専門会社に選ばれ、これまでにも数々の賞を受賞している老舗エコツアー会社だ。

同社は環境保全には積極的に取り組んでおり、2007年には世界ではじめて100%カーボンニュートラルな旅行会社となった他、世界自然保護基金(WWF)のパートナー組織として活動を展開している。

さて、彼らはどのように「旅のごみゼロ」を実現するのだろうか。まず、ツアーの申し込みや旅程の送付は紙ではなくすべて電子データで行う。旅行中、参加者には再利用できる水筒やマグ、スプーンやフォークなどが提供され、シリアルなど量りで提供される食事を必要な量だけとる。

紙ナプキンや生分解可能な食べ物のごみは堆肥化し、それでも発生するごみはリサイクル。また参加者には、ストローや個包装の調味料といった、ごみの発生につながるものは受け取らない「リフューズ」の実践も呼びかける。

こうした工夫によって、ごみを「99%、もしくはそれ以上」削減することを目指すようだ。旅の終わりには、ちょうど一つの容器に収まるほどのごみしか出してはいけない。宿泊場所となるロッジやキャンプ場から帰りの空港への移動まで、旅のすべてを対象とするというのだから徹底している。

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ナットハブがゼロウェイストツアーを世界に先駆けて実践することには理由がある。旅行であってもごみを大幅に削減することは可能だということを示し、旅行業界に新たなスタンダードを提案していきたいと考えているのだ。考えてみれば、飲み物や食事の容器包装、観光地のパンフレット、お土産の包装など旅行中に発生するごみは多い。

しかし、これらを「旅の恥がかき捨て」とばかりに放っておいていいものだろうか。いいはずがない。旅行者はエコバッグ、マイ食器、マイ水筒を持参し、宿泊施設側は、使い捨てではない容器で食事や飲料を提供する、街のお店では簡易包装にする、など旅行者と観光業界側のちょっとした工夫によってごみを減らすことはいくらでもできるはずだ。

ナットハブは、今回のツアーに参加する人たちが日ごろから「ゼロウェイスト」な暮らし方を実践していくことによって、さらにごみの削減につながる「波及効果」も期待している。また、今後はナットハブが全世界で実施しているエコツアーにもゼロウェイストを展開していきたいという。

インバウンド効果の期待が高まる日本。ナットハブを見習って、エコロジカルで心のこもった日本版「ゼロウェイストなおもてなし」旅行を考えてみてはどうだろうか。

【参照サイト】The World’s First Zero Waste Adventure