ペットボトルはもう買わなくていい!?近場の給水スポットを探すアプリ『TAP』

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オランダで、飲み水が補給できる一番近いスポットを探すアプリ『TAP』がローンチされた。

世界中で問題となっているプラスチック問題だが、ゴミの中で大きな割合を占めるのがペットボトルだ。世界のペットボトルの消費量はおよそ10年前までは年間3,000億本だったのが、2016年には約4,800億本まで跳ね上がった。海洋プラスチックのうち、33%が飲料関係のゴミであるとも言われている。

また、ペットボトルの廃止を目指す団体「Ban the Bottle」によると、ペットボトルの生産は環境に大きな負荷がかかるという。アメリカ国内のペットボトル容器の需要を満たすには、自動車130万台の1年間の燃料に相当する年間約27億リットルの石油が必要となる。

さらに人体への影響としては、主要な11の国際ブランドのペットボトル入り飲料水93%からプラスチック粒子が検出されている。これらのようなペットボトルの問題を受けて、オランダの会社が制作したのがTapだ。

ペットボトル飲料水を買う消費者たちが求めるのは、便利さだという。しかしこのTapを取り入れれば、マイボトルを持ち歩くだけで街中で水を手に入れることができ、結果的にペットボトルの消費を減らすことができる。

Tapが教えてくれる給水スポットには、公共の飲料水補給所や、包装されていない水を買うことのできる水のATMなど、さまざまな場所が含まれる。

給水ステーション

Image via Shutterstock.com

それら以外にも現段階で3万4,000を超えるカフェやレストラン、その他のビジネスと提携し、水を提供する場所のネットワーク、「Tap認定リフィルネットワーク」を構築。このネットワークは現段階で、世界中の30以上の国と、7,112の都市に広がっている。また、アプリを通して消費者にそれらの店舗を紹介し、実際に消費者が水を手に入れる際に訪れることで、地域社会への貢献にもつながる。

この「Tap認定リフィルネットワーク」には、シェイクシャックやウマミバーガー等アメリカでは有名な店舗も含まれており、合計数は全世界のスターバックスの店舗数よりも多い。ネットワークは日本にも展開しているようだ。現段階ではまだまだ取り入れている店舗は少ないようだが、Tapは全世界で100万店舗を目指すとしているので、日本国内での広がりにも期待したい。

Image via Tap

Tapでは喉が渇いた消費者が給水スポットを探す際に、冷えた水から、炭酸水や味付きの水まで、検索設定をすることもできるため、消費者は好みにあった水を手に入れることができるようになっている。

マイボトルを持つことを推奨し、給水を手助けしてくれるこのアプリ。筆者の体験では、アメリカの大学ではどこにでも給水所があったが、街中で探すとなると少し面倒くさく、ペットボトルの水を買うこともあった。しかしこのアプリのおかげで街中で簡単に、自分の好きな水を手に入れることができそうだ。

アプリがより周知され、多くのペットボトルユーザーが、このアプリを用いてマイボトルユーザーになってくれることを願う。

【参照サイト】Tap
【参照サイト】Marine plastics
【参照サイト】BOTTLED WATER FACTS
【参照サイト】A million bottles a minute: world’s plastic binge ‘as dangerous as climate change’
【参照サイト】衝撃!水と一緒にプラスチックも飲んでいた

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