「波」を利用したヨーロッパ最大規模の発電所、2021年に建設開始

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フランス北西部ノルマンディー地方の海上で、欧州最大となる波力発電所が2021年に建設開始する。

この一大プロジェクトを請負うのは、Normandie Hydrolienne社だ。同社は、イギリスのエネルギー会社Simec Atlantis Energy社とノルマンディー開発局AD NORMANDIE DÉVELOPPEMENT、そして地元の投資ファンドNORMANDIE PARTICIPATIONS社のジョイントベンチャーである。2024年までに発電所の完成、そして2027年までに発電容量3GWを目指すという。

いま世界では、気候変動問題への対策として再生可能エネルギーの開発が進められており、私たちの大切な資源である広大な海を利用した発電方法も注目されつつある。海上風力発電をはじめ、オランダモルディブなどの地域では、海上での太陽光発電も始まっている。

そんななか、Normandie Hydrolienne社が今回発表した波力発電所の建設計画は、以下の通りだ。

ノルマンディー地方に浮かぶオルダニー島とアーグ岬の間に位置する、特に水の流れの強い13㎞の区間に、容量2MWの水平軸タービンを並べて2GWの波力発電所を建設する。さらに、オルダニー州管轄の下で、1GW以上の発電容量を目指す。合計この3GWという発電容量は、イギリス海岸部のヒンクリー・ポイントC原子力発電所の容量よりも多い。

本プロジェクトの目的は、波の力を利用する発電の将来的な可能性について、技術面と経済面から調査することだ。洋上風力発電のコスト(1MWh 当たり150ユーロ、2021年~2023年で試算)よりも安価にエネルギー供給できるかを査定し、政府機関と共にプロジェクトを進めるながら完成を目指す。

SIMEC Atlantis社のCEOティム・コーネリウス氏は、こう語る。「これは再生可能エネルギーの大規模プロジェクトであり、ノルマンディー地方の開発、経済、電力生産、雇用に寄与するだろう。2025年までにまずは1GWの電力供給を予定している。」

私たちが住む地球の約7割を占める、広大な海。この海で発生する「波」という資源に注目してエネルギーをつくり出す、欧州最大規模の波力発電所の今後が楽しみだ。

【参照サイト】Europe’s largest planned Tidal Power Project targeted to commence construction in 2021