最新の電化製品は「買わずに借りる」!ドイツで始まった、新時代のレンタルサービス

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現代に生きる私たちにとって、パソコンやスマートフォン、タブレットのような電子機器は今や必需品だ。各メーカーがしのぎを削ってさまざまな製品を開発しており、私たちは多くの選択肢の中から自分の気に入った製品を選ぶことができる。電子機器は値段も高いものが多く、製品選びは絶対に失敗したくない。しかし、メーカーのウェブサイトで提供される情報や、ネット上の口コミだけを頼りに、最適なものを選べるだろうか。

そんな悩みを解決するため、ドイツの企業Groverが提供するのが、電子機器のレンタルサービスだ。1か月あたり小売価格の約5%のレンタル料で、好きな電子機器をレンタルすることができるという。ユーザーはGroverのウェブサイト上のリストからレンタルしたい製品を探し、申し込みをする。最初の1か月分のレンタル料を支払うと製品が発送され、レンタルが開始される。

レンタルできる製品は、パソコンやスマートフォンから、カメラ、ゲーム機、ヘッドホン、そしてドローンまで多岐にわたる。製品が必要なくなったときは返送すれば、その時点でレンタルは終了となり、もし製品を破損させてしまった場合でも、修理代の90%をGroverが支払うという。

このサービスのユニークな特徴は、その製品が気に入り、使い続けたいと思った場合、それを買い取ることができるという点だ。月々支払ってきたレンタル料の合計がメーカー希望小売価格に達した時点から3か月後、その製品は自分のものとなる。またそれ以前でも、それまで支払ってきたレンタル料の30%分が値引きされた価格で製品を購入できる。

使ってみたい製品があるが、わざわざ購入すべきか迷っているとき、このサービスを使えば、気軽に製品を試すことができる。実際に使ってみて、もし気に入らなくてもすぐに返送すれば、損失は1か月分のレンタル料だけで済む。気に入った場合はそのまま使い続けることができるので、新たに購入する手間もない。

近年は「シェアリングエコノミー」という言葉が生まれ、モノを所有するのではなく、必要な時に「借りる」という行動が一般の消費者にも少しずつ浸透しつつ。Groverのレンタルサービスの基にも、この考え方があるのだ。

次々と電子機器の最新モデルが発表されるいま、せっかく高額な製品を購入しても、新しいモデルが発売されればすぐに買い換えてしまう人が多い。しかしGroverでレンタルするという方法をとれば、出費が抑えられ、さらに、まだ使えるのにもかかわらず捨てられてしまう製品を減らすこともできるだろう。電子機器の消費の概念を変えるGrover。今後の動向に注目したい。

【参照サイト】Grover

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