売らずに“あげる”日本発のフリマアプリ「Ageru」登場

2020.01.10

Yakuta

技術の進歩で商品の大量生産が可能になり、物が溢れる世の中になって久しい。自宅には、ほとんど使われないまま眠っているモノがあるという方も多いのではないだろうか。

このようなモノを活用するプラットフォームとして、中古品のフリマサービスがある。しかし従来のサービスは金銭的報酬が目的であり、売る側と買う側のモノに対する価値づけが異なることから、価格交渉やアフタートラブルなどの負担が大きい。その結果、出品しても売れずただ廃棄することになる。

そこで登場したのが、DADA株式会社(東京都渋谷区)が開発する完全ポイント制のフリマアプリ「Ageru(アゲル)」だ。モノを無料で贈る・貰うという形式をとったサービスで、2019年10月からβ版がiOSとAndroid用に配信されている。

Ageruのイメージ

Ageruは、金銭に代わる独自のポイント「グリーンフラワー・ポイント」を活用した取引を実現。ユーザーにはまず登録時に300ポイントが付与される。他にもAgeruにログインしたり、取引相手へサンキューレターを送ったり、SNSで製品をシェアしたり、アプリ内のミニゲームをしたりしてポイントを増やすことができる。

金銭的インセンティブを排除する目的は、ユーザー同士の心の摩擦を和らげ、流通を促進することで捨てられるモノを減らすことだ。また、自宅に眠るモノを必要としている人に“あげる”、そして、自分も“もらう”ことで、地球にやさしい「あげる・もらう・つながる」コミュニティの形成を目指している。

DADA株式会社は、Ageru立ち上げのプレスリリースでこう語る。「我々のビジョンは、すべての”非活用品”を最適に再配分し、無駄のない、グリーンな社会を目指すことです。そのために、日本国内での非活用品の流通を促し、モノが持つ価値の最大利用を目指すだけではなく、将来的には、国内に溢れている本当の意味で活用しきれないモノを東南アジアやアフリカのまだまだ大勢いる恵まれない人たちにも素早く、彼らにとっての生活を豊かにするモノを贈ることができるプラットフォームを目指していきます。」

売り買いの損得に神経をとがらせるのではなく、自分の持っているものを必要としている人に贈ることで、誰かを幸せにできる仕組み。そして何かを必要としているときに無料で与えられる仕組み。こうした「贈る連鎖」を通した循環の精神が、社会全体にも波及していくことを願う。

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【参照サイト】Ageru

この記事を書いたライター

Yakuta

Yakuta

少年時代を日本で過ごす。怖いもの見たさに単身、世界に飛び出し、各地で面白そうなことには、なんでも首を突っ込みながら今日に至る。メディア、リサーチ、マーケティング、広告、スポーツ、エンタメ、IT、クリエーティヴ系など、様々なプロジェクトに参画する傍ら、社会貢献活動にも携わる。