日本、アイスランド、ポルトガルに飛んでゆけ。「旅するCEO」を募集する旅行会社

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CEOとは、一般的に「Chief Executive Officer」の略で、日本語では「最高経営責任者」と訳されることが多い。文字通り、企業の経営において最も大きな責任を持つ役職だ。業績を伸ばせば褒め称えられ、企業が不祥事を起こせば矢面に立たされる。長期的なビジョンで企業を守る、非常に重みのあるポストといえるだろう。日々、会社勤めをしている人の中には、いつかは自分もCEOになりたいと思っている人もいるかもしれない。

キュレーションされた斬新な旅の体験をスマートフォンアプリで提供するアメリカの旅行会社Noken(ノーケン)が、1日100米ドルの報酬で“CEO”を募集している。日給制というだけでも珍しいが、その仕事の内容は、日本、アイスランド、ポルトガルの3カ国に飛び、会社の金銭的援助を受けながら現地の文化を体験することだという。

Nokenのアプリガイドを使って1年に1回の旅行を行い、企業ブログを執筆し、旅の道中で日々、発見した場面の写真や映像のコンテンツをインスタグラムなどのソーシャルメディアで共有するのだ。

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2019 goals? Wandering ‘round these city streets. | @maxmzd

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この風変わりなCEOという役職、実は「Cultural Exploration Officer」の略で、日本語にすると、「文化探検オフィサー」といったところだ。

募集はすでに締め切られ、2019年2月上旬に結果が発表される。求められる人物像は、きれいな写真を撮ることが得意で、旅行への興味や、変わった体験への好奇心があることなどだそうだ。1,000人を超える応募者がインスタグラム上で「#nokenceo」のハッシュタグを使い、自分の街のランドマーク等の写真を連日投稿してアピールしていた。

このCEOの旅行は通常の出張と異なり、詳しいルートは決まっておらず、冒険心を持って自由気ままに旅をすることができる。どこに行くべきかわからないという場合も、GPSを用いて、日々ルートの提案も行われる。

Nokenは、オールインワンの旅行アプリで、ユーザーの予算に沿った理想の旅行の青写真を描くことができる。計画を立てる労力を省くだけでなく、宿泊先やレストランの予約も簡単にでき、旅行先で何かトラブルが発生した場合もNokenヘルプチームからチャットによるサポートも受けられる。

俗に社長椅子と呼ばれるような重々しい椅子に座り、朝から晩まで代わる代わる入室してくるスタッフの書類に目を通しては指示を出す。これがかつてのステレオタイプなCEO像だった。

しかし、IT化が進んだ現在でオンラインのコミュニケーションが増えるなか、人々は通勤しなくなると言われている。近い将来、本当にCEO(最高経営責任者)が、旅をしながらコンフォートゾーンを抜け出し、見知らぬ土地で新たな発見をしつつ、会社を率いるという時代が到来するかも知れない。

【参照サイト】Noken CEO

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