その旅、本当にエコ?旅行のCO2排出量を計算してくれるサービス

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交通機関が発達し、料金も手頃になった現在、旅行はますます身近なものになってきた。しかし、そんな楽しい旅行が環境に与える影響について、あなたは考えたことがあるだろうか?

ニューヨークのデザイン会社、Oblik Studioによる「Mission Emission」は、旅行をするとき発生する排気ガスの量をシミュレーションしてくれるサービスだ。計測されるのは、ある地点までの道のりを車で移動する際に発生するCO2やNOx(窒素酸化物)の量、さらに森林がその量の排ガスを吸収するのにかかる期間や、同じ道のりを他の手段で移動した際の排出量など。

計測は、Mission Emissionのウェブサイトで誰でも簡単にできる。まず旅行に使用する車の大きさと燃料の種類を選択肢から選び、続いて出発地と目的地を入力するだけだ。

Misson Emission

Image via Mission Emission

たとえば、ロサンゼルスからサンディエゴまでの約194kmを小型のガソリン車で移動する場合について計測してみる。この旅行で排出される合計のCO2排出量は47.2kg。また、森林がこの量のCO2を吸収するために必要な期間は2.17年。

さらに、車の代わりに自転車を利用した場合のCO2排出量は1.29kg、公共交通機関を利用した場合は9.67kg、電気自動車を利用した場合は14.2kgだ。自家用のガソリン車でこの距離を旅行するのは、他の交通手段に比べて何倍も環境へ負担がかかることがわかる。

ドライブ

Image via Matthew Henry

近年、大気中のCO2濃度は、過去80万年間で最高水準に達しているという。また、1990年から2014年の間に、CO2の排出量は60%も増加し、その後横ばいになったものの2017年にはまた増加し始めた。

「私たちのチームはこのツールを通して国際社会への貢献がしたいのです。みなさんがこのツールを通して、旅行が環境に与える影響についてもっと関心を持つようになることを願っています。」Mission Emissionの開発チームはこう述べている。現在各国政府は環境問題に取り組み始めているが、まだ一般市民の意識は十分に高まっていないという。

以前IDEAS FOR GOODでは、人が消費する自然資源が、地球が1年間で再生可能な量を超える日「オーバーシュートデー」を計測するサービスを紹介した。世界中の人がユーザーと同量の消費をすると仮定して、ユーザーにとっての「オーバーシュートデー」を推定するというものだ。

自分の生活が環境に対してどのような影響を与えているかは、なかなか自分では気づきにくい。これらの測定ツールを使い、具体的な数値を目にすることは、それを自覚し、さらに今後どのような行動を取って行けば良いのかを考えるのに大いに役立つだろう。環境問題は他人事ではないという自覚を持ち、皆が行動する世界になることを祈りたい。

【参照サイト】MISSION EMISSION
【参照サイト】This calculator tracks the carbon emissions of your travels
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