ターゲットは肉愛好家?米バーガーキングが100%植物性の「インポッシブル」なバーガーを発売

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米バーガーキングは今年4月、ミズーリ州セントルイスの店舗で肉を使わない植物原料のハンバーガー「Impossible Whopper(インポッシブル・ワッパー)」の販売を試験的に開始した。インポッシブル・ワッパーはシリコンバレーの新興企業であるImpossible Foods(インポッシブル・フーズ)と共同開発だ。

インポッシブル(不可能)という言葉を使ったインパクトのあるハンバーガーだが、これにはヴィーガン、ベジタリアン、植物原料のハンバーガーといった言葉よりもをインポッシブルを強調したいという企業側の意志が現れている。インポッシブル・フーズの肉は植物からできているが、ヴィーガンをターゲットとしたわけではなく、環境意識が高い“牛肉好き”を満足させるために作られたという。

ハンバーガー

インポッシブル・フーズの開発は、完全植物性でありながら、肉が好きな人も満足させるために人々が「肉の何を好きなのか」を理解するところから始め、その風味、感触、シズル感を植物で再現するというアプローチをとった。

同社が特に肉を肉たらしめている存在だと強調するのは、ヘムと呼ばれる分子だ。ヘムはすべての生き物に含まれ、肉の味を出すのに欠かせないという。同社はこのヘムを大豆から作った。

インポッシブル・フーズの肉には、ヘムの他に何が含まれるのだろうか。同社は2016年に植物原料の肉の販売を始めたが、その後も研究を重ね、2019年により美味しくより栄養のある新しい植物原料の肉を発表した。その中には、大豆タンパク質、ココナッツオイル、ひまわり油、ポテトプロテインなどが含まれる。

「ヴィーガンでもベジタリアンでもない私が、なぜあえてインポッシブル・ワッパーを買うのか?」と疑問に思う人もいるかもしれない。インポッシブル・フーズの答えは「地球を守るため」だ。同社は「ベジタリアン向けの食料を作り出すこと」ではなく「温室効果ガスなどを発生させる畜産業への依存を減らすこと」を目標として強調している。インポッシブル・フーズのハンバーガーは牛肉で作ったハンバーガーと比べ、使用する土地は96%、水は87%少なくて済み、二酸化炭素排出量を89%削減できるという。同社は肉を食べるひとときが素晴らしいものだと認めつつ、それに動物を使わなくてすむ方法を模索している。

インポッシブル・ワッパーは今のところ、アメリカの一部の地域でのみの販売となっている。「私の近くにもぜひインポッシブル・ワッパーを!」という人は、その声を会社に届けてみよう。日本での販売が待ち遠しい。

【参照サイト】 Burger King – Impossible Whopper
画像提供: Impossible Foods