ヴィーガンかつサステナブル。リンゴの皮から作られたレザー財布コレクション

Browse By

リンゴの皮から作られた財布と聞いて、どんなものを想像するだろうか?

カナダのブランドSAMARAが作ったのは、ジュースを生産する際に捨てられてしまうリンゴの皮を使用した、こんなに美しい黒や赤のレザー財布である。

近年ヴィーガンの人口が増え、肉・魚・卵といった食品だけでなく、革製品の使用を避ける人が増えている。しかし、動物性の革の代替となるヴィーガンレザーの多くは、塩化ビニール(PVC)やポリウレタン(PU)といったプラスチックの材料だ。動物性の製品を避けるためにプラスチック製品を買ってしまうことになると、ヴィーガンとしての信念は守られるが、地球にとって良い選択とは言い難い。

SAMARAが目指したのは、サステナブルな材料を使った製品を作ることだ。そこで目をつけたのが、これまでゴミとなっていたリンゴの皮だった。

SAMARAは、最も環境に優しいヴィーガンレザーを使用することを目指しており、一年間かけて試作と品質チェックを繰り返し、リンゴの皮由来のヴィーガンレザーを作り上げた。

ただ、このリンゴの皮レザーの製品もまだ完璧とは言えない点がある。それは、結合剤としてポリウレタンを使用していることだ。今はまだ100パーセント植物由来ではないが、「最良」を目指し、引き続き技術の進歩に励んでいる。

リンゴの皮レザーで作られた財布Miniは1つ50ドル。日本からの購入も可能だ。SAMARAの売上の一部はThe Soular Backpackに寄付され、東アフリカの電気がない場所に住む子供たちのための、ソーラーパネル式ライトがついたバックパックの寄贈に使われる。SAMARAの商品を選ぶことによって、動物や環境への負荷を減らせるだけでなく、電気がない生活を強いられている子供たちの生活をも照らすことができるのだ。

革製品のために殺される動物の数は、全世界で年間10億頭を超える。SAMARAのリンゴの皮レザーの財布のように、生き物の命を奪わずに生活に彩りを加えることのできる選択肢が増えていけば、より多くの動物や人々の生活に光がもたらされるのではないだろうか。

【参照サイト】SAMARA
【参照サイト】Leather: Animals Abused And Killed for Their Skins(PETA)
【関連記事】【2019年最新版】Vegan(ヴィーガン)に対応するレストラン・食品・事例まとめ

FacebookTwitter