年間約30キロの廃棄物削減。ゴミを減らす次世代のゴミ箱「Hetta」

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環境省による調査によると、日本では1日に1人あたり920グラムのゴミ(一般廃棄物)を排出している。2001年の1,185グラムをピークとして減少し続けているとはいうものの、それでもまだ1日1kgの量のゴミが家庭から出されて、その大半は燃やされる。

「家庭からでるゴミを減らせたら」そう思う読者も多いだろう。

そんな願いを叶えてくれる商品がある。オーストリアのデザイナーであるGesaOeljeschläger氏が開発したのは、ゴミを減らすゴミ箱「Hetta」である。Hettaは、生ゴミなどの有機性廃棄物を加熱して水分を減らすことにより、その量を減らすように設計されている。この仕組みにより、重さを70%、かさを60%量を減らすことができる。

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Hetta

Image via Hetta

さらにHettaは、有機性廃棄物を乾燥させる過程で病原菌となる微生物を消滅させる。これにより16日間ゴミ箱の袋を変える必要がないため、結果的に消費するゴミ袋を減らすことができる。「そんなに長くゴミ箱にゴミを放置していたら悪臭がするのではないか」と心配になるかもしれないが、Hettaは悪臭が起こりやすい水分を持つゴミを乾燥させるので問題ない。悪臭がないため、家庭でゴミを出す精神的な負担も軽減されるだろう。

Hettaの蓋にはヒーターと換気扇が備え付けられており、電気で稼働するようになっている。ゴミが捨てられた後、日中は換気をして夜間に3時間、熱が加えられて乾燥させるプロセスに入る。ゴミを取り出すときには、ゴミ箱の口が自動的に紐で閉じるシステムまで設計されているのだから驚きだ。最大20リットルまで保管できるが、小さいサイズもある。デザインはシンプルかつスタイリッシュ。縦長に設計されているため、置く場所にもあまり困らない。

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Image via Hetta

Gesa Oeljeschläger氏によると、Hettaを使用することで、1年間に約30キロの廃棄物を減らすことができるという。当然、焼却する量が減るため、焼却炉の稼働が少なからず減る。価格や販売日などは未だ公開されていないが、Hettaの今後の動向に注目したい。

【参照サイト】Hetta

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