「マイ卵パック」を持とう。アメリカの養鶏農家が作った、リユースできる卵パック

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今やエコバッグは、日常的に見られるものになった。日本では2020年7月からプラスチック製レジ袋が有料化されるため、エコバッグの利用率は今後も高まりそうだ。2019年6月のイオンリテールの発表によると、2018年度にレジ袋の無料配布を中止した店舗のレジ袋辞退率は81%だったという。

毎回自分のものを持参することで、使い捨てをなくすというマイバッグ運動の発想を、ほかのアイテムにも生かすことはできないだろうか。アメリカのニューハンプシャー州で家族農業を営む「Pete and Gerry’s Organic Eggs」は、リユースできる卵パックを作った。

Pete and Gerry’s Organic Eggs Reusable Carton Display | Image via Pete and Gerry’s Organic Eggs

3世代以上にわたって卵を生産してきた同農場は現在、オーガニックかつ放し飼いされた鶏の卵(フリーレンジエッグ)を提供。パートナーを組む130あまりの家族農場から購入した卵に、Pete and Gerry’sのブランド名を掲げて販売している。オーガニックブランドとして「自分たちの活動が環境に与える負荷を削減できないか」と考えて実現したのが、家庭で洗って繰り返し利用できる卵パックだ。

このリユースできる卵パックは、BPA(ビスフェノールA)フリーの再生プラスチックでできている。同農場が卵を入れて販売する通常の容器よりも、丈夫にできているという。卵パックの価格は2.99ドル(約330円)で、消費者は店に配送されたままの状態の卵を、ここに直接入れていくという仕組みだ。

Pete and Gerry’s Organic Eggs Reusable Carton Flats for Loose Eggs | Image via Pete and Gerry’s Organic Eggs

さらにこの卵パックを使って卵を12個買うと、店から割引もしてもらえる。コーヒーショップに自分のマグカップを持っていくと、ドリンクが値引きされるサービスと同じようなものだ。ニューハンプシャー州とバーモント州の食品店4店舗で6週間にわたって試験的にリユース卵パックを販売したところ、約500個が売れ、来店者からも好評だったという。

実は日本は、世界的に見てかなり卵を多く消費する国だ。国際鶏卵委員会によると、2018年の日本人1人当たりの年間鶏卵消費量は337個。これはメキシコに次いで世界で2番目の消費量だという。一般的な1パック10個入りのケースで考えると、卵パックをリユースすることで、1人当たり年間30個以上の卵パックを削減できることになる。日本で取り入れてみても良さそうなアイデアだ。

【参照ページ】 BPAフリーとは・意味
【参照サイト】 Pete and Gerry’s Organic Eggs
【参照サイト】 イオンリテールは有料レジ袋収益金742万5,767円を自治体や団体へ寄付
【参照サイト】 「たまご白書2019」を公表 卵をおいしいタンパク質として摂取