感染リスクを避けつつ学ぶ。東京女子医大、VRカメラで「リモート手術見学」可能に

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新型コロナウイルス感染症の急激な広がりにより、リモートワークやリモート会議、さらにはリモート飲み会などさまざまな行動のオンライン化が進んだ。仕事の場をオンラインに移す会社も増えてきたが、今まさに感染患者に向き合っている医療現場ではそうはいかない。

現在病院では防疫対策を施しており、重症患者の手術室への出入りも最小限の人数のみとなっているが、医療従事者の感染リスクは依然として高いままだ。

そんな中、東京女子医科大学の先端生命医科学研究所(FATS)では、手術室内のライブ配信を行うことに決めた。株式会社ハコスコの提供する高精細360度VRカメラのInsta360 TITANおよびInsta360 Pro2、専用アプリを使用し、リモートで未来の医療従事者たちに向けた手術見学を可能にしたのだ。

ハコスコ社が開発したのは「8KVRライブ配信ソリューション」と呼ばれる技術。これまでの手術見学とは異なり、術者やそのアシスタントだけしか体験できなかった視点からの極めて臨場感の高い映像を、現場に立ち会うことなく観られるようになる。限られた人数しか入ることのできなかった手術室で術者の肩越しに学ぶのではなく、録画したライブ映像を利用して多くの学生の教育・研究に役立てることができるのは画期的だ。新型コロナのリスクに晒されることもない。

また、手術室という緊迫した場所で、何時間も立ったまま集中して静かに過ごすのは、心身ともに消耗が激しい。このソリューションが広がっていけば、医療関係者や医学生の負担の負担軽減にもつながるかもしれない。VRでの手術見学は、医学を効率化する好例だ。

【参照サイト】ハコスコ
【参照サイト】東京女子医科大学

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