近年注目されているプラスチック問題。プラスチックと聞くと、飲料ボトルや容器のイメージが強いが、欧州委員会による調査では、タンポンなどの生理用品が海で5番目に多く見つかるプラスチック製品だという事実が判明した。様々な合成素材やプラスチックで作られた生理用品は、多くが使い捨てで、使用後はごみとして廃棄される。そして、それをトイレに流してしまった場合、最終的に海へたどり着き、海洋プラスチック問題につながるのだ。
そんな中、SNSを中心に女性のエンパワメントをしてきたBLAST Inc.が、生理用品ブランドNagi (ナギ)をローンチ。繰り返し使用できる生理用ショーツを開発した。これまでの主な生理用品は、使い捨てせざるを得なかったが、Nagiのショーツはくり返し洗って何度でも使用できるため、生理中も快適に過ごしながら、環境にも配慮できるというサステナブルな仕様となっている。
Nagiの開発期間は、約1年半。アンケートやヒアリングを重ね、150人の女性たちの生理に関するリアルな声をもとに作られた。生理の1日を安心して過ごすための機能性はもちろん、生理中でもその人らしいスタイルでいられるよう、外の洋服に響かないデザインにもこだわりがある。ロゴやパッケージ、プロダクトの細部に至るまで、女性たちの思いに応えるために、考え尽くした1枚だ。また、Nagiのプロダクトは日本の生地メーカーの生地を使用し、高い技術をもつ国内の工場で製造され、1枚1枚丁寧に人の手で縫製されている。日本の手仕事が詰まった品質も、 Nagiの魅力のひとつだ。
プロダクトの性能も高い。ショーツは独自の4枚構造で、30秒で97.2%の水分を吸水する速乾機能、多い経血もパワフルに吸収する吸収機能、ニオイの原因でもある黄色ぶどう球菌の増殖を抑制する消臭機能に、吸収した経血のモレを防ぐ防水機能と、あらゆる側面で高い機能性を備えている。Nagiのスタンダートタイプは、1枚で30ミリリットルの液体を吸収することができ、これはナプキンおよそ3枚分の吸水量だ。吸水部分の面積が大きいフルタイプは、さらに吸水量が多く、1枚でおよそナプキン4枚分以上(45ミリリットル)も吸水することができる。
加えて、パッケージのサステナビリティにも配慮しているのが特徴だ。Nagiのショーツはプラスチックを一切使用せず、紙で包装されている。ショーツの入ったパッケージは、ペン立てやコイン入れなど、生活の中で自由に再利用することができる。
現在販売されているショーツの形は、標準タイプの「standard」、スリムに着られる「Slim」、吸水面がより広い「full」の3つ。standardはブラックとパープル、slimはブラックとオレンジ、fullはブラックとブルーと、それぞれ2色ずつ展開されている。
生理の前後に心身の不調が多い人は、「その期間はサステナビリティどころではない」と思うかもしれない。しかし技術が発展し、自分自身と自然環境をもいたわる新しい選択肢が開かれようとしている。心身ともにブルーな気分になりやすい生理期間。自分にも環境にも優しいNagiのショーツとともに、サステナブルに過ごしてみてはいかがだろうか。
【参照サイト】Nagi