スポーツ界の「ネット・ゼロ」。英・飲料メーカーの植林プロジェクト

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サッカーの試合で引き分けはよくあること。得点が一点も入らず、0対0で引き分けること少なくない。そんなとき、ファンや観戦していた人は、微妙な気持ちのままその結果を受け止めるのではないだろうか。しかし引き分けの試合でも、勝者がいたとしたら……?

今回ご紹介するのは、イギリスの健康飲料メーカー・innocent社の取り組みだ。世界で最も環境意識が高いことで知られるサッカーチーム「Forest Green Rovers(フォレストグリーン・ローヴァーズFC)」のスポンサーである同社は、国内のサッカーの試合で0対0で終了した場合に、植林活動を行うと2021年2月に発表した。環境用語である「ネット・ゼロ」と、サッカーの試合で点数が入らない「“ネット”にゴールが“ゼロ”」を掛け合わせた試みだ。

 

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innocent社は、0対0の試合ごとに50本の木を植えている。対象の試合は、イングランドプレミアリーグ、リーグ選手権、リーグ1・2、スコットランドリーグ選手権、スコットランドリーグ1及び2、そして女子サッカースーパーリーグ。今シーズン(2020年9月~)開催された試合も対象で、2021年2月時点で127の試合が0-0の結果となり、6,350本の木が植えられた。今シーズン末までには、その数は1万本以上に達すると見込まれている。

 

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今回のinnocent社の取り組みは、脱炭素化に向けた取り組みを加速させるべく始められた試み。植林活動宣言にあたり、フォレストグリーン・ローヴァーズの会長であるデイル・ヴィンス氏は、デイル・ヴィンス氏は、ニュースリリースで次のように述べている。

「これまで0対0は『勝敗が無いスコアライン』だったが、今後はそうではない。ゴールが1本も入らず勝者がいない試合だったとしても、50本もの植林をしたのなら『自然』という勝者が生まれるのだ。環境保護論者として、これは非常に興味深いことだと感じている。」

植林された樹の成長過程は、INNOCENT社またはフォレストグリーン・ローヴァースのSNSで追跡出来る。今後どれだけの樹が植えられ、それが地域の自然環境を豊かにし、さらには脱炭素化につながるのか。――その動向に注目していきたい。

【参照サイト】innocent to plant 50 trees for every 0-0 in the UK this season
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Edited by Tomoko Ito

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