リトアニアの街全体がアートギャラリーに。コロナ禍の芸術家を支援

2022.07.07

「アート作品を買う」と聞くと、アートフェアやギャラリーに行って買ったり、SNSなどを通じてアーティストから直接買ったりすることをイメージする人が多いかもしれない。

もし、街で見かけたアート作品を買うことができたら、アートを身近に感じやすいだろうか。

リトアニアの首都ヴィリニュスでは、2020年、街中の広告パネル付きのバス停などでアート作品を紹介する、「Menas be stogo(アートに屋根はいらない)」というプロジェクトが実施された。

すべてのアート作品が購入可能で、専用のサイトにアクセスすると、アーティストの連絡先とアート作品の価格が分かる仕組みになっている。

Image via Go Vilnius

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2020年には、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて多くのギャラリーが休廊し、アーティストたちが経済的な打撃を受けた。Menas be stogoは、そんなアーティストを支援するために始まったプロジェクトだ。

アート作品の印刷などにかかる費用は、ヴィリニュス市と屋外広告会社のJCDecauxが負担するため、アーティストはプロジェクトに無料で参加できる。

Menas be stogoに参加できるアーティストの数は100人で、ヴィリニュス市には500人以上のアーティストからの応募が来たという。アーティストたちの、屋外ギャラリーへの関心の高さがうかがえる。

道行く人たちにとっても、歩いていてアート作品が自然と目に入るのは、良い体験ではないだろうか。ヴィリニュス市の公式サイトには、屋外ギャラリーの場所が分かるオンラインマップが載っているので、それを見てアート巡りをすることもできる。

Menas be stogoは好評を博し、通常のギャラリーが再開し始めた2021年にも開催された。ヴィリニュスのレミギユス・シマシュス市長は、「Menas be stogoは、パンデミック時にのみ必要とされるのではない。街は常にアートを必要とし、アーティストは常に街を必要とする。だからこそ、このプロジェクトは存続する」語っている。

気に入ったアート作品を、ぜひ街から家に持ち帰ってみてはどうだろうか。

【参照サイト】Menas be stogo | Go Vilnius
【参照サイト】Vilnius converts itself to Art Gallery aiming to support artists hit by the pandemic | JCDecaux Lithuania
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この記事を書いたライター

木村 つぐみ(きむら つぐみ)。大学卒業後しばらく経ってから日英の翻訳を始める。そして翻訳にとどまらず自分で文章を作り上げてみたいと思いライターも始める。学生時代に海外生活の経験あり。好きな文筆家はよしもとばなな、ナンシー関など。好きな言葉は「花鳥風月」。