街ゆく人が生み出す偶然のメロディー。ハンガリーに現れた、楽器の音が鳴るタイル

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公共空間で演奏されている音楽に、思わず聞き入ってしまうことはないだろうか。「自分は楽器が弾けないけれど、あの演奏の輪に加わってみたい」そんな憧れを持つ人もいるだろう。

ハンガリー・ブダペストの路上には、音楽に詳しくない歩行者も演奏に参加できるアート作品「Cimbalom Circle(ツィンバロン・サークル)」がある。路上のタイルを踏むと音が鳴る仕組みで、偶然その場に居合わせた人たちと、即興でメロディーを作れるのだ。

Image via Daily tous les jours

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踏むタイルによって、楽器が変わるのが特徴だ。内側のタイルからは、ツィンバロンという、ハンガリーに古くからある打弦楽器の音が出る。外側のタイルからは、ピアノ、ギター、ハープ、ベース、ビブラフォン、カリンバ。さまざまな楽器が集う様子は、オーケストラのようだ。

タイルがさまざまな色に光るのも、綺麗ではないだろうか。辺りが暗くなる時間帯にも訪れてみたい。ここでダンスを踊ったり、けんけん遊びをしたりと、いろいろな楽しみ方ができるだろう。

作品をつくったのは、カナダに拠点を置くデザインスタジオのDaily tous les jours。見知らぬ人たちが自然と集まり、体を動かし気持ちを解放しながら、交流できる場となることを目指している。

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Cimbalom Circleは、音楽の複合施設である「House of Music(ハウス・オブ・ミュージック)」の近くにあるという。音楽体験を深めたい人は、こちらの施設を見学してみても良さそうだ。

あなたの生活圏でも、「ここにCimbalom Circleがあったら良いな」と思う場所があるのではないだろうか。たとえば、人々が出かけては帰ってくる駅前広場や、渋谷のスクランブル交差点のど真ん中。日本版をつくるとしたら、どんな楽器を取り入れるか、想像してみるのも楽しそうだ。

誰かの演奏を聴くだけでなく、自分が演奏者になり、道行く人を引き込む世界観をつくる。そんな音楽の街も、夢がありそうだ。

【参照サイト】Cimbalom Circle | Daily tous les jours
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