2022年のハロウィン。仮装したり、かぼちゃのお菓子を食べたり、ハロウィン限定イベントに参加したり、友達と集まって楽しんだりする人は、どれくらいいるだろうか。
全米小売業協会によると、アメリカでは69%の人がハロウィンを祝う予定だという。2020年の調査では、祝う人が58%にまで下がった(※1)が、今年はパンデミック以前の2019年の水準に戻っている。
そんなハロウィンの、定番のお菓子がキャンディだ。アメリカでは、ハロウィンを楽しみながら食品ロスについて知ることができる「Climate Candy(気候キャンディ)」が販売されている。
Climate Candyは、原材料の96%が野菜とフルーツのキャンディだ。「形が悪い」といった理由で店頭に並ばないようなリンゴや、かぼちゃ、にんじん、さくらんぼ、いちご、さつまいも、ビーツ、オレンジ、レモンなどが使われており、有効活用されない野菜やフルーツを美味しく食べてもらうことを目的としている。
アメリカでは、ハロウィンの祝い方として「お菓子を配る(67%)」を挙げる人が最も多い。「家や庭を飾る(51%)」、「ハロウィンの衣装を着る(47%)」、「かぼちゃを彫る(44%)」などよりも多く、一般的なのだ(※1)。秋の収穫を祝うこの日に、お菓子を通じて、食材を無駄なく使う方法について考えるのも良いのではないだろうか。
食の観点からハロウィンをサステナブルに祝う方法は、他にもある。たとえば、「トリック・オア・トリート」と言いながらお菓子を集める袋にエコバッグを使ったり、地元で育てられたかぼちゃを買ったり、飾りとして使ったかぼちゃを調理して食べ切ったりする工夫が大切だ。
Climate Candyを販売するエイミー・ケラー氏は、CNNの取材に対し、「ハロウィンの日だけでなく、いつでもこのキャンディを手に取ってほしい」という想いを語っている。
お祭りをきっかけに少しずつ、環境に優しい生活を意識していきたい。
※1 NRF | Halloween Participation Returns to Pre-Pandemic Levels with Record Spending
【参照サイト】Climate Candy
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