【12/4開催】リベラルアーツとイノベーション~「動的教養」を育み、ビジネスを動かす~

Browse By

Sponsored by 東京大学教養学部リベラルアーツ・イノベーション・ヴィレッジ(LIVe)

近年、ビジネスの領域で「教養」「リベラルアーツ」への注目が集まっています。ロジカルシンキングなどの既存のビジネスにおける思考だけでは、社会の本質的な課題を見つけ、大きな時代変化をとらえられない、多様な分野を超えての共創を進めることが難しい──そうした問題を突破するために、教養やリベラルアーツの価値が再評価されているのです。

Appleを創業したスティーブ・ジョブズは下記のように語っています。

“It’s in Apple’s DNA that technology alone is not enough. It’s technology married with liberal arts, married with the humanities, that yields the results that make our hearts sing.”

「テクノロジーだけでは十分ではない、というのがアップルのDNAです。リベラルアーツや人文科学と融合したテクノロジーこそが、私たちの心を揺さぶる結果を生み出すのです。」

そしてその遥か前、理論物理学者であるアルベルト・アインシュタインはリベラルアーツの価値を下記のように語っていました。

“A liberal arts education was not about “the learning of many facts but the training of the mind to think something that cannot be learned from textbooks.”

「リベラルアーツ教育の価値は、教科書に書かれている事実をただ学ぶのではなく、様々な物事について自ら考えようとする心を養うことにある。」

それでは、これからリベラルアーツとビジネスが出会っていくことにはどのような可能性が秘められているのでしょうか。このオンラインセミナーでは、東京大学教養学部がこれまで涵養してきた「教養の知」と株式会社博報堂が培ってきた「生活者発想」の共創から、社会的に価値があるもの(イノベーションやブランド)を生み出すことを考えていきます。

セミナーでは、アカデミア、ビジネス、カルチャーなど多様なフィールドからゲストを招き、「リベラルアーツとイノベーション」の可能性を議論します。「リベラルアーツ」「教養」に関心のある方、ビジネスにおけるイノベーション創造や価値創造に取り組まれている方など、どなたでもお気軽にご参加ください。

イベント内容

  • はじめに「教養の知と生活者発想~新しい価値をどう生み出すか」

真船文隆氏(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 学部長)
宮澤正憲氏(東京大学教養学部 特任教授/博報堂 執行役員)

  • レポート:「リベラルアーツ」がビジネスにもたらすインパクト

ボヴェ啓吾氏(博報堂/東京大学教養学部 客員准教授)
伊藤恵(ハーチ株式会社)

  • パネルディスカッション:「リベラルアーツとイノベーション」

真船文隆氏(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 学部長)
原和之氏(東京大学大学院総合文化研究科 教授)
宮澤正憲氏(東京大学教養学部 特任教授/博報堂)
近藤千尋氏(ポーラ・オルビス ホールディングス)
上坂あゆ美氏(歌人)

  • クロージング

※内容については変更の可能性があります
※原則全時間の参加をおすすめしておりますが、途中退出・途中参加は可能です。
※セミナーの終了後19:00-19:30には、視聴いただいた方で数人のグループをつくってディスカッションをする時間を設ける予定です。事前申し込み等は不要ですので、ご関心のある方はそのままご参加ください。

開催概要

  • 日時:2023年12月4日(月)17:30~19:00
  • 主催:東京大学 教養学部 リベラルアーツ・イノベーション・ヴィレッジ(LIVe)
  • 会場:オンライン
  • 参加費:無料
  • 参加方法:イベント当日までに、配信URLをお送りします。
  • お申し込み:Peatixイベントページよりお申し込みください。

※お一人さま1チケットのお申し込みをお願いいたします。
※本イベントのアーカイブ配信は予定しておりません。

こんな方におすすめ

  • 現代のビジネスにおけるリベラルアーツの価値を理解したい方、ビジネスにおける新しい視点を求めている方
  • リベラルアーツやイノベーションに関する学術的研究をしている方
  • 広い視野を持ち、多様な分野の知識を吸収したい学生
  • 芸術や文化の視点からビジネスやイノベーションを考察したい方
  • 多様な視点を組織に取り入れたい経営者やHR担当者
  • 新しいコミュニケーション手法やストーリーテリングの技術を学びたいマーケティング・広報担当者

登壇者プロフィール

真船文隆氏
真船文隆氏(東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 学部長)
東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了。液体の表面、原子分子の集合体であるクラスターを研究対象として、ナノ構造体のかたちと動きを原子レベルで明らかにすることを目的として研究に従事。2003 年に東京大学教養学部・大学院総合文化研究科に着任後は、東京大学の教養学部生の教育にも力を入れている。主な著書に『量子化学-基礎からのアプローチ』(化学同人)、『物理化学』(共著、化学同人)、『反応速度論』(共著、裳華房)、など。同時に教養学部附属教養教育高度化機構社会連携部門長として、博報堂との特別教育プログラム「ブランドデザインスタジオ」のコーディネーションや大学生を対象にした発想コンテスト BranCo!を共催している。

原和之氏
原和之氏(東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 教授)
東京大学から同大学院で地域文化研究(フランス)、パリ第一大学、パリ第四大学で哲学を修める。パリ第四大学博士(哲学史)。電気通信大学専任講師・助教授を経て、2004年4月より東京大学大学院総合文化研究科助教授 (地域文化研究専攻)、2007年4月学校教育法改正により准教授に職名変更。2018年4月より同教授。精神分析を中心とした20世紀以降のフランス思想、もう少し大きな文脈ではヨーロッパにおける「分析/解析(analysis)」概念の歴史を主たる関心領域として研究を進めている。


宮澤正憲氏(株式会社博報堂 執行役員/東京大学 教養学部教養教育高度化機構 特任教授)
東京大学文学部心理学科卒業。博報堂に入社後、マーケティング局にて多様な業種の企画立案業務に従事。2001年に米国ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院(MBA)修了後、イノベーションのコンサルティングを行う次世代型専門組織「博報堂ブランド・イノベーションデザイン」を立上げ、多彩なビジネス領域において実務コンサルテーションを行っている。また、東京大学教養学部にて発想教育プログラム「ブランドデザインスタジオ」や学生向けコンテスト「BranCo!」を運営するなど、ビジネス×高等教育をテーマに教養教育活動も推進。『東大教養学部「考える力」の教室』、『「応援したくなる企業・組織」の時代』、『「個性」はこの世界に本当に必要なものなのか』など著書多数

近藤千尋氏
近藤千尋氏(ポーラ・オルビスグループ リサーチセンター 研究員)
2004年、東京大学大学院 薬学系研究科卒業後、ポーラ化成工業入社。シミ・しわに関する基礎研究に従事。2016年より研究企画にて研究戦略やオープンイノベーションの推進を開始。2018年より、ポーラ・オルビスホールディングス マルチプルインテリジェンスリサーチセンターにて、世界各国から新たなシーズとニーズの探索を行う「キュレーションチーム」のリーダーを務める。

上坂 あゆ美氏
上坂あゆ美氏(歌人、エッセイスト)
1991年生まれ、静岡県出身。東京都在住。2022年2月に第一歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』(書肆侃侃房)刊行。他、『無害老人計画』(田畑書店)、『歌集副読本』(ナナロク社)など。

山田聰氏
山田聰氏(博報堂 ブランド・イノベーションデザイン 制作ディレクター/東京大学教養学部 客員准教授)
東京大学法学部卒業後、2006年に博報堂入社。制作職として多様な業種のコミュニケーション開発、クリエイティブ開発に従事した後、2011年より博報堂ブランド・イノベーションデザインの前身組織に参画。金融、菓子、電子機器、IT、教育機関、地方自治体等のブランド開発や事業開発に携わる。アジア太平洋広告祭ヤングロータスグランプリ、グッドデザイン賞など受賞。共著に『ビジネス寓話50選 物語で読み解く、企業と仕事のこれから』(アスキー・メディアワークス)など。

ボヴェ啓吾氏
ボヴェ啓吾氏(博報堂 ブランド・イノベーションデザイン ストラテジックプラニングディレクター/若者研究所 リーダー/東京大学教養学部 客員准教授)
法政大学社会学部社会学科卒。2007年博報堂に入社。マーケティング局にて多様な業種の企画立案業務に従事した後、2010年より博報堂ブランドデザインに加入。ビジネスエスノグラフィや深層意識を解明する調査手法、哲学的視点による人間社会の探究と未来洞察などを用いて、ブランドコンサルティングや商品・事業開発の支援を行っている。2012年より東京大学教養学部全学ゼミ「ブランドデザインスタジオ」の講師を行うなど、若者との共創プロジェクトを多く実施し、2019年より若者研究所リーダーを兼任。著書『ビジネス寓話50選-物語で読み解く企業と仕事のこれから』

伊藤恵氏
伊藤恵氏(ハーチ株式会社 Harch Europe責任者/IDEAS FOR GOOD編集部)
一橋大学大学院社会学研究科修了。英国・ロンドン在住、Harch Europe事業(ロンドン・パリ・アムステルダムを中心に複数都市)を統括している。学生時代は都市社会学を専攻、東京・シンガポール・香港などアジアのグローバルシティの公共空間・緑化空間について研究し、その後オフィスのインテリアデザインを手掛ける企業にてプロジェクトマネジメントに携わる。現在は欧州現地企業・団体の取材に加え、日本企業のリサーチ・コンサルティング業務に従事。

主宰団体:東京大学教養学部リベラルアーツ・イノベーション・ヴィレッジ(LIVe)

2023年度に設立した、東大がこれまで涵養してきた「教養の知」と博報堂が培ってきた「生活者発想」の共創から社会的に価値があるもの(イノベーションやブランド)を生み出すことに挑戦するコミュニティ。LIVeは、さまざまな境界を横断して複数の領域や文化を往き来する「教養」の知と生活者の行動や気持ち、価値観をとらえる「生活者発想」との交錯から生まれるものを探索していくことを目指しています。また、活動を通じて、静的なものととらえられがちな「教養」に対しての社会の認識をアップデートしていくことにも取り組んでいきます。

【参照サイト】東京大学教養学部リベラルアーツ・イノベーション・ヴィレッジ(LIVe)

▶︎Peatixイベントページよりお申し込みください

FacebookTwitter