台湾発スマートスクーター「Gogoro」のシェアリングサービス、パリへ進出

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次世代の移動手段として開発競争が過熱している電気自動車や電動スクーター。環境に優しいことは間違いないが、利便性という部分ではまだまだ課題がある。現在のバッテリー性能では走行距離が限定され、バッテリー充電にも時間がかかり、そもそも充電できるスタンドもまだまだ限られているのが現状だ。しかし、そんな電気の乗り物のハンディを全く感じさせないプロジェクトが欧州で勢いを見せており、日本とも関わりの深い台湾発のメーカーが活躍している。

2011年に設立された台湾発のスマートスクーターメーカー「Gogoro」は、Coup Mobilityと共に昨年ベルリンでサービス開始したスマートスクーターのシェアリングサービスを、今年の夏からパリに拡大すると公表した。

パリはヨーロッパで最も道路が混雑している都市の1つであり、世界有数のスクーター都市でもある。このサービスは、パリで暮らす全ての人々が利用できる移動の選択肢を提供することを目指しており、国際運転免許も含めて運転免許証があれば誰でも利用可能だ。

利用方法も簡単で、ユーザーはアプリで手間をかけずに最も近いスマートスクーターを見つけて予約することができる。解錠もアプリでカギいらずだ。フランス語対応アプリが7月に公開予定で、30分ごとの料金設定モデルでユーザーが簡単に計算できるようになっている。ヘルメットの提供やスクーターの充電、メンテナンスは業者側で行うため、とても便利だ。

Coup Mobility 社CEOのMat Schubert氏は「昨年8月に開始して以来、多くの肯定的なフィードバックを受けた。ベルリンでの成功は他のヨーロッパの都市への進出の動機づけになり、今年夏にパリでの発足を発表するに到った。」と語る。

「GogoroとCoupは、スマートスクーターのような持続可能な交通手段の消費者への利用を促す新しいサービスを提供することに重点を置いている。CoupのEスクーターシェアリングモデルはベルリンで成功が証明されており、今年の夏にパリでも同じ成功を収めたいと考えています。」とGogoroの共同創業者兼CEOのHorace Luke氏は述べる。

欧州ではパリ、リヨン、ストラスブール、ロンドン、バルセロナ、ストックホルムといった主要都市で既に自転車シェアリングの仕組みが普及している。排気ガスを出さず、渋滞の軽減にも貢献できる自転車のシェアリングサービスは、環境保全や大気汚染を低減する効果があり、料金設定も経済的で人にも環境にも優しい。

その自転車からさらに一歩進んだスマートスクーターのシェアリングサービスは、環境への負荷を増やさずに人々の移動をさらに快適にする、次世代のサービスだ。「スマートモビリティ」と「シェアリングエコノミー」の掛け合わせにより人々の持続可能な移動をデザインする、優れたビジネスモデルだと言える。

【参照サイト】Bonjour, Paris!
【参照サイト】COUP Announces Paris Expansion With Gogoro
【参照サイト】PARIS EST DANS LE COUP