ジェイミー・オリヴァー監修!英テスコの余剰食品を使った料理教室

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イギリスのスーパー最大手テスコが、余剰食品で美味しい料理をつくる料理教室を開始した。レシピを担当するのは、人気料理人ジェイミー・オリヴァー氏だ。慈善団体の1,000人を超える料理人が受講するこの教室は、食料廃棄を減らし、日々の生活に困っている人々に美味しく栄養価の高い食べ物を提供することが目的だ。

いま、食料廃棄は世界の大きな問題となっている。その解決に向けて、ニュージーランドの都市がゼロウェイスト施策を発表したり、日本でも廃棄予定の食品を毎月定額でテイクアウトできるアプリが開発されたりと、さまざまな試みが行われている。

テスコも10年以上にわたって、食料廃棄の削減に努めてきた。 2009年、テスコは食品の埋立地への輸送を止め、2013年には小売業者として初めて食料廃棄データを公表した。 2016年から、毎週7,000以上の異なるコミュニティや慈善団体に30万食の余剰食品を寄付している。

そして今回、テスコが飢餓と食料廃棄の問題に取り組むイギリスの慈善団体FareShareと共同ではじめたのが、寄付された食品をつかった料理教室だ。余剰食品の寄付は困っている人の助けになることが多いが、地域の料理人にとっては課題もあるという。そのひとつは、変わった食材や大量の季節の素材を料理することだ。

そこで、ジェイミー・オリヴァー氏とテスコのシェフは、余剰食品で作る料理のレシピを作成した。料理人たちは、このレシピを使って料理を学ぶ。また、包丁の使い方や栄養などの基本から、多彩なソースレシピまで多岐にわたって学習できる。料理教室への参加は無料で、参加者には無料の調理器具とオリバー氏のレシピが提供される。

ジェームス・オリバー氏は、「このレシピに沿って料理人が作った美味しく栄養のある料理を、食料を必要としている人々が食べることができる。この料理教室に参加できて、とても嬉しい。」と語っている。

この料理教室は2019年1月下旬からロンドンで開催され、今後もイギリス中で展開されていく。食料廃棄の削減とその有効利用を目指し、英スーパー最大手のテスコが有名シェフのメニューをつかって開く料理教室。とてもいい試みだ。

【参照サイト】Surplus food put to good use with Tesco Community Cookery School programme, supported by Jamie Oliver
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