アメリカの小学校が設置。いいことをするともらえるトークンで、本が買える自動販売機

2019.09.05

幼稚園から高等学校向けの教育用ソフトウェアを開発するアメリカの会社、Renaissance Learningが2016年に発表した調査によると、1日に平均30分以上活字を読む学生の割合は18%で、54%の学生が15分未満にとどまるという。この時間の多寡は学生の語彙力に大きな影響を与えるため、できるだけ長く活字に触れるよう働きかけたいところだ。

カリフォルニア州にある小学校Oak Chan Elementary Schoolは、学生がゲーム感覚で楽しく本に触れる機会を増やすため、本の自動販売機を校内に設置した。機械の中にはジュースやスナックの代わりに本がたくさん入っている。

ユニークなのは、学生は通常の自動販売機のようにお金を入れるのではなく、優れた行いや思いやりのある行動をしたときにもらえる「トークン」を入れることで、本をゲットできるところだ。

本の自販機

Image via Global Vending Group

この自動販売機を設置することで、学生は良い振る舞いを心がけるようになり、さらに新しい本を読む機会も得ることができる。ひいては、学生の読み書き能力の向上につながるだろう。同校では学年末までにすべての学生がトークンをもらい、本をゲットすることを目標としている。

この自動販売機を作ったのは、Global Vending Groupというニューヨークの自動販売機代理店で、その価格は3499~3999ドル(約37~43万円)だという。中には最大20種類、200~300冊の本が入る。Oak Chan Elementary School以外にもジョージア州、サウスカロライナ州にある小学校など、数多くの学校で、本の自動販売機が取り入れられている。

この自動販売機には、自分ではない人が選書をするため、普段見つけられない面白い本と出会うことができる。いいことをして新しい本を読み、その本が面白くて、またいいことをしたくなる。そんな循環が、これから多くの小学校で生まれていくだろう。

【参照サイト】 Global Vending Group

https://www.instagram.com/p/Bt1YoAThvSA/

この記事を書いたライター

木村 つぐみ(きむら つぐみ)。大学卒業後しばらく経ってから日英の翻訳を始める。そして翻訳にとどまらず自分で文章を作り上げてみたいと思いライターも始める。学生時代に海外生活の経験あり。好きな文筆家はよしもとばなな、ナンシー関など。好きな言葉は「花鳥風月」。