お金を増やして寄付しよう。世界をより良くしたい子どもがファンドレイザーになれるプログラム

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あなたは日頃、どのくらい寄付をしているだろうか。日本ファンドレイジング協会によると、2016年の日本の個人寄付推計総額は7,756億円であり、推計寄付実施者数は4,571万人だという。年代別でみると20代の寄付者率が最も低く(26.1%)、年代が上がるごとにパーセンテージが高くなり、70代で最も高くなる(57.8%)。

ここでは20歳未満は調査対象者に含まれていないのだが、「世界をより良くしたい」と願う子どももいるだろう。そういった子どもたちが寄付を体験することができたら、喜びを分かち合うことを知るのではないだろうか。

アメリカの非営利団体であるKids Boostは、世界を良くするために何かしらのアクションを起こしたいと願う8〜18歳の子どもたちに、ファンドレイジングを体験してもらう3か月のプログラムを提供している。プログラムの参加者はまず、動物保護施設や子ども病院など、寄付金を渡したい団体を決める。自分が力になりたい社会課題を考え、自発的に寄付先を選ぶのがポイントだ。

Kids Boost

次に、参加者である子どもたちにシードマネー(新しいビジネスを始める準備段階で必要となる資本)として100ドル(約1万円)が渡される。参加者はその資金を増やすためのプロジェクトを起こし、そこで集まった資金の80%を自分が選んだ寄付先に渡すことができる。残り20%がKids Boostに戻り、他の子どもたちがプロジェクトを始めるための資金として使われる仕組みだ。

子ども1人につき1人の大人のコーチがつき、ファンドレイジングの計画に磨きをかけたり、資金管理を手伝ってもらったりすることができる。子どもたちはスポーツや楽器の習い事をするように、Kids Boostでフィランソロピーや経済について学ぶことができるのだ。子どもたちが資金を集める方法は、映画イベントを開催したり、自分の創作物をオンライン販売したり、お化け屋敷を作ったりと様々だ。

現在進行中のプログラム

8歳のオードリーは300ドルの寄付を目指し、ナイトパーティーを行う。(現在達成率263%)

プロジェクトを進めるためには協力者を集めたり、商品や入場料に対して適切な金額を設定したりする必要が出てくるだろう。コーチがついているとはいえ、最終的には子どもが意思決定を行い、大人さながらの経験をする。Kids Boostは2015年に始まり、2019年8月時点で125のプロジェクトを成功に導いた。また、累計で200,000ドル(約2,100万円)のお金が集まり、72の非営利団体に寄付が行われたという。

Kids Boostを設立したクリスティン・ウィッツェル氏は、「一度のプロジェクトで終わるのではなく、子どもたちにはこの世の中の全体像をとらえ、次につなげていってほしい」と語る。ファンドレイジングを通して世の中の深さを感じた子どもたちは、大人の視点を身につけていくのではないだろうか。

【参照サイト】 Kids Boost

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