CO2排出を最大80%削減。KLMオランダ航空が食用油からつくる航空燃料を購入

Browse By

私たちが毎日台所で使う食用油。通常であれば使用後に廃棄されるこの食用油を、航空燃料として活用する動きが日本を含む世界各国で始まっている。

そしてこのほど、KLMオランダ航空が、アムステルダム・スキポール空港発のフライト用に持続可能な航空燃料をNeste社から購入し、使用していく意思を示した。フィンランドのエネルギー企業Neste社が使用済み食用油から生成する燃料「SAF」を使用することで、輸送などを含むライフサイクル全体で化石燃料だけの時と比較して最大80%のCO2排出を削減するという。

KLMオランダ航空

(c)KLM

SAFは、化石燃料と混ぜ合わされスキポール空港に供給される。品質が従来の航空燃料の安全性を満たしているだけでなく、既存の燃料インフラストラクチャや、パイプライン、貯蔵および消火栓システムにも使用できることが利点だ。今回のプロジェクトの持続可能性は、国際的なカーボン認証(ISCC +)および持続可能なバイオマテリアルに関する円卓会議(RSB)によって保証されている。

米国と欧州におけるNeste社のSAFの現在の生産能力は年間10万トン。しかし同社は生産を拡大していく意向で、2022年までに世界で100万トン以上のSAFの生産を見込んでいる。2022年には、オランダ・デルフゼイル市にSAF生産工場の開設を予定しており、完成すれば、年間7万5千トンのSAFがKLMオランダ航空に供給される。

KLMオランダ航空

(c)KLM

KLMオランダ航空は、会社全体として「責任ある飛行」というコミットメントを掲げている。CO2補償サービス「CO2ZERO(機種、飛行距離、該当路線などのデータに基づいて行われるCO2オフセットプログラム)」のほか、SAFと通常燃料の価格差額分を追加料金として支払い、持続可能な航空輸送に貢献する「企業バイオ燃料プログラム」も展開。主な参加団体は、アムステルダム市、オランダ航空宇宙研究所(NLR)、オランダ航空管制、Microsoft、スキポールグループ、デルフト工科大学などで、官民が一体となったプログラムとなっている。

KLMオランダ航空が推し進める、私たちに身近な食用油からできた燃料持続可能な燃料で飛ぶ空の旅。今後に注目していきたい。

【参照サイト】KLM and Neste are taking another step forward in sustainable aviation fuel for flights from Schiphol
(※画像提供:KLM

FacebookTwitter