福岡で社会課題解決に取り組む人の強い味方。「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」オープン

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福岡でソーシャルビジネスの起業を考えている人、社会課題に対して何かアクションを起こしたいと考えている人に嬉しいニュースだ。社会課題解決を第一義として活動している人なら無償で使用できる(※一定の基準あり)レンタルオフィス、イベントスペースを提供する場がオープンした。「女性のための文化祭」「ソーシャル・ビジネス・フォーラム」を運営し、マーケティング支援やレンタルオフィス事業を展開してきた有限会社トラストが手掛ける、「SDGs | ソーシャルグッドなコミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」である。

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3月1日には、「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」のオープンを記念してイベントが開催された。熱気溢れたイベントの様子をお伝えするとともに、同スペースの詳細についてご紹介する。

福岡でのソーシャルビジネスに対する期待の高さが見えた、オープン記念イベント

事前予約ですべて満席となったオープン記念イベントは、たくさんの参加者で熱気に溢れた。第一部ではSDGsを実践に移すヒントを示すカードゲーム、第二部では「SDGs」×「ソーシャルビジネス」によるブース展示、即売会が行われ、いずれも大きな盛り上がりを見せた。

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オープン記念イベント第一部のカードゲーム中の様子。

第一部:SDGsを実践に移すヒントが示されたカードゲーム

第一部の「SDGs アウトサイドイン カードゲーム」のデモンストレーションは、Action For Social Good 代表のフィッシュ明子さんが講師を務めた。フィッシュさんは「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」のコミュニティマネジャーも務める。

ゲームの参加者はまず、飲食、IT、小売りといった10の業界チームに分かれ、各チームには事業を創造・拡大していく際のヒントとなる「社会課題(情報)カード」が配布された。各チームは情報を参考にしながら、会社固有の財産(アセット)のカードとノウハウ(ソリューション)のカードを組み合わせて事業を作っていった。しかし必ず新規事業が成功するわけではなく、ゲーム内での成功率は41%だ。新規事業の創造に成功すると「新事業カード」を入手し、プロモーションカードを使って事業の認知・拡大を行っていく。事業が産み出した価値や広まり具合によって対価が得られ、最終的に得られた対価を競った。連携によって新規事業が掘り起こせるため、異なる業界のチームとの連携も重要となる。(このゲームは通常2セット行われるが、今回はデモンストレーションのため、1セットのみだった。)

どのチームでも白熱した議論が行われ、ゲーム終了後には参加者から「ゲームを通して、社会課題を事業と結びつけることの重要性がわかった」「他のチームと話すことの大事さに気づくことができた」「自分のチームのカードが余ってしまったので、もっと成果を上げるためにリソースを早めにオープンにすればよかった」といった感想が上がった。

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フィッシュさんによると、ゲーム名にある「アウトサイド・イン」とは、環境・社会課題(アウトサイド)の解決を起点にビジネス(イン)を創出することである。従来のビジネスはインサイド・アウト・アプローチ、すなわち目標設定に対し、内部中心的なアプローチをとる。しかしそのやり方では、世界的な課題に十分対処することができない。アウトサイド・イン・アプローチでは、世界的な視点から何が必要かについて外部から検討し、それに基づいて目標を設定する。それによって、現状と求められる状態とのギャップを企業が埋めていくことができる。組織の外に目を向け、組織の強みを活用することで、社会的問題を解決すると同時に経済的に有益な新しい機会を創出できるということだ。

第一部終了後、フィッシュさんは、「たくさんの方が出席して、積極的に参加してくれました。今回、ゲーム内容は短縮して行いましたが、参加者の興味は十分に掻き立てることができたと思います。今後、ソーシャルビジネスや様々な団体がウィズスクエアを最大限に活用できることを期待しています。社会課題を認識しつつも、自分には何もできないと感じている人が、福岡に限らず日本中にたくさんいます。こうした人たちが、行動を起こすきっかけを作れることを期待しています。」と、「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」への期待を語った。

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「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」のコミュニティマネージャーを務めるフィッシュ明子さん。

第二部:「SDGs」×「ソーシャルビジネス」によるブース展示

続く第二部では、SDGsに取り組むソーシャルビジネスによるブース体験会と展示、即売会が行われた。

障がいのある人をスタッフとして雇うカフェ 雨上がりの虹は、糸島の提携農家から直接仕入れた野菜や果物を中心にした、添加物の少ない安心・安全な食事の提供を行った。今春には、カフェで働く障がいのあるスタッフを農家に紹介し、彼らにカフェで使用する食材の収穫に参加してもらう予定だという。

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カフェ 雨上がりの虹は食事を提供した。

<そのほか出展していたブース>

  • 八彩屋本舗(やさいやほんぽ)
    廃棄される運命だった糸島産・無農薬野菜を使った美しいジャムやピクルスを販売した。
  • 夘市商店(ういちしょうてん)
    若者の失業率が非常に高いウガンダで生産された無農薬コーヒーを輸入販売した。
  • ガードナー株式会社
    モノづくりにより社会課題を解決することを理念に掲げる。介護用品・理美容品の開発製造など50を超える特許商品の一部を紹介した。
  • NPO法人ウィッグリング・ジャパン
    女性がん患者にウィッグをレンタルすることで外見と心のケアをサポートしており、取り扱うウィッグの展示を行った。
  • チアーズスタイルTV
    がん体験者インタビュー、女性向け健康情報の発信で情報格差をなくす取り組みを行っている。情報満載のフリーペーパーの配布を行った。
  • バオバブ・サンライズ
    希少価値の高いバオバブオイルを特別価格で販売した。バオバブオイルの販売を通して、マラウイの生産者と日本の消費者をWin-Winで繋げることを目指している。

福岡にすでにこれだけのソーシャルビジネスがあり、多くの人が社会課題に取り組んでいるということに驚かされるとともに、彼らをつなぐ「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」の意義や可能性が強く感じられた。

ソーシャルビジネスをつなぐことで新たな価値を生み出す、という挑戦

最後に、有限会社トラスト代表の小野祐紀香さんに、「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」をオープンした背景や狙いを伺った。

Q. 「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」の設立目的を教えてください。

ソーシャルビジネス同士をつなぎたい、そして、ソーシャルビジネスに関心のある人とソーシャルビジネスをつなぎたいと考えています。これまで、たくさんのソーシャルビジネスを見てきましたが、それらはバラバラに活動しており、個々でできることには限界がありました。ソーシャルビジネスが成長するには、自分のビジネスの外を見て、新しい価値を生み出す必要があります。そこで、ウィズスクエアのような場があれば、ソーシャルビジネス同士がつながりを持ち、可能性を広げることができると考えました。また、私たちが持つ集客力やネットワークを、ソーシャルビジネスに活用してもらいたいと考えています。

Q. なぜ拠点に福岡を選んだのでしょうか?

有限会社トラストの拠点は、これまで東京とタイの2か所でした。3つ目の拠点は東京とタイの間に置きたいと考え、経済が順調に成長していて人口規模がちょうどよい福岡が、私たちの次の拠点に最適と考えました。

Q. 「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」では、今後どのような活動を考えていますか?

社会課題やソーシャルビジネスに関するイベントは、今後もほぼ毎週開催していきます。ソーシャル活動に従事(社会課題解決を第一義として活動)している方であれば、無償でスペース利用できます(※一定の条件あり)。資金繰りや集客などの心配をせず、社会課題への取り組みに専念していただけるように、ウィズスクエアがイベントスペースを提供し、独自ネットワークを使ってイベントの集客もサポートします。

私たちは、ソーシャルビジネスをつなぐことで新しい価値を生み出したいと考えています。『企業が展示ブースの費用を支払い、参加者が入場料を支払う』という形で収益化を目指すのではなく、ソーシャルビジネスとの新しいパートナーシップの構築による新しいビジネスモデルを作り上げようとしています。これは、私自身の個人的な挑戦でもありますね。

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オープン記念イベントにて「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」について紹介する、有限会社トラスト代表の小野祐紀香さん。

社会課題解決に取り組む人の強い味方となる「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」

オープン記念イベントの様子や小野代表の思いを知り、「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」に行ってみたい、スペースとして使ってみたいと思う方もいるのではないだろうか?

「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」は現在、レンタルオフィスやレンタルスペースの利用会員を募集している。詳細を紹介するので、興味のある方はぜひ問い合わせてみてほしい。

「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」の詳細

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名称 SDGs | ソーシャルグッドなコミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)
場所 〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1-3-7「サウスステージⅠ」3階
最寄駅 地下鉄空港線「赤坂」駅・4番出口から徒歩8分、「天神」駅・1番出口から徒歩9分
営業時間 オフィスタイム:平日 9~18時
イベントタイム:平日 19~21時/土日祝 9~18時
電話番号 03-5201-3596
運営 有限会社トラスト

「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」の地図

「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」の料金プラン

「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」の料金プランは以下の4つだ。なお、ソーシャル活動に従事(社会課題解決を第一義として活動)している方は、すべて無償で利用できる(一定の条件があるため、要お問い合わせ)。

コワーキングプラン

PCや事務作業などでデスクが必要な方向けの、オフィス使い放題のプラン。

費用 入会金:1万円(税別) 月会費:1万円(税別)
利用時間 平日9時~18時
サービス内容 オフィス利用、スタッフサービス
バーチャルプラン

Webや名刺に掲載する住所が必要な人向けのプラン。郵便・宅配便の受け取り、来客対応のサービスを受けられる。

費用 入会金:1万円(税別) 月会費:1万円(税別)
利用時間 なし
サービス内容 住所表記、転送処理、専用ポスト、スタッフサービス
フリーデスクプラン

オフィスが使い放題で、住所表記もできるプラン。ビジネスの拠点として活用できる。

費用 入会金:1万円(税別) 月会費:2万円(税別)
利用時間 平日9時~18時
サービス内容 オフィス利用、住所表記、転送処理、専用ポスト、スタッフサービス
レンタルスペースプラン

ソーシャルビジネス、SDGsにまつわるイベント開催やミーティングの場所が必要な方向けのプラン。

費用 入会金:1万円(税別)
利用料金

  • 平日夜プラン(19:00~22:00):9,000円(税別)
  • 土日半日プラン(7:00~13:00/13:30~19:30):20,000円(税別)
  • 土日終日プラン(9:00~19:00):36,000円(税別)
サービス内容 スペース利用、プロジェクター利用、ホワイトボード利用、スタッフサービス

入会金が無料になるオープン記念キャンペーン実施中

「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」では、オープン記念として、5月31日までに入会した個人・団体は入会金1万円が無料となるキャンペーンを実施している。「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」に興味を持ち、レンタルオフィスやイベントスペースを探している方は、ぜひ問い合わせてみてはいかがだろうか?

4/30まで随時開催。ソーシャルビジネス個別ご相談会in福岡(無料)

ソーシャルビジネスに関する個別相談会が、4/30まで「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」にて随時開催されている。有限会社トラスト代表の小野祐紀香さんによる個別アドバイスが無料で受けられる、貴重な機会だ。

Facebookページで参加枠の予約ができるので、ソーシャルビジネスのマーケティングプランの相談をしたい方、事業アイデアをブラッシュアップしたい方、ビジネスパートナーや情報交換のための人脈をつくりたい方などは、チェックしてみてはいかがだろうか?詳細はこちらから。

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「コミュニティスペース・ウィズスクエア(福岡店)」のオープン記念イベント時の様子。

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