インターネットを使うとき、ブラウザのタブをいくつ開いているだろうか。
Q&Aサイトの「Quora」では10~30個前後の数を答える人が多く、人によっては100を超えていることもある。この大量のタブを寄付に活かせるサービスがあると聞いたら、使ってみたくなるのではないだろうか。
2011年にアメリカで始まったサービス「Tab for a Cause」は、ブラウザのタブを開くたびに寄付ができる無料の拡張機能だ。ユーザーが新しいタブを開くたびにバナー広告が表示され、その広告収入の一部が寄付される。つまり、ユーザーは自分のお金を出さなくても、ネットサーフィンをするだけで寄付に参加できるのだ。
タブを1つ開くたびに寄付される金額は0.1~1円ほど。少ない金額に見えるが、Tab for a Causeはすでに130万ドル(約1億5千万円)以上の寄付金を集めており、小さな取り組みを積み重ねる大切さがよくわかる。同サービスの提供者は、収益の30%以上を寄付するとしており、どの慈善団体にいくら寄付したかなどを記したファイナンシャルレポートも公開している。
Tab for a Causeは、ヒューマン・ライツ・ウォッチやセーブ・ザ・チルドレンなど10の団体に継続的に寄付をしているのに加え、毎月異なる団体を取り上げて寄付をしている。
Tab for a Causeが今まで貢献してきた活動は、5千エーカーの熱帯雨林の保護、6千人以上の子どもの緊急時の栄養補給、1万2千人以上の清潔な水へのアクセスなど様々だ。
この拡張機能はGoogle Chrome、Microsoft Edge、Safariで使える。あなたもTab for a Causeを使って、日々の生活に寄付を取り入れてみてはいかがだろうか。
【参照サイト】 Tab for a Cause (gladly.io)