コーヒー片手に車を充電。米スターバックスのEVステーション拡張計画

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環境に配慮した行動が求められる昨今、「次に車を買うなら電気自動車」と思っている人は多いのではないだろうか。

大手会計事務所のアーンスト・アンド・ヤングが2021年に発表した調査結果によると、1年後に車の購入を検討している回答者の41%が、電気自動車(EV)の購入を予定しているという(※1)

EVを使う際に気になるのが、充電時間の長さや走行距離だ。東京電力によると、EVの電池が減った状態から、ある程度の量にまで充電するには、急速充電器を使っても約30分かかるという。また、一般的に、EVが1回の充電で走れる距離はエンジン車より短い。

こういった状況のなか、自動車メーカーのボルボ・カーとスターバックスは、2022年3月、米コロラド州デンバーからワシントン州シアトルまでの道のりにあるスターバックスの店舗に、EV充電ネットワークを導入する計画を発表した。

Image via Starbucks

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同計画では、1,350マイル(約2,100キロメートル)の道のりにある最大15店舗に、60台の急速充電器が設置される。約100マイルごとに設置し、EVの利用者が余裕を持って充電できる環境を整える。ボルボの利用者でなくても、設備を使うことが可能だ。2022年の夏に設置を開始し、年内の完成を目指すという。

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ボルボによると、急速充電器を使って同社のEVである「Volvo C40 Recharge」の電池残量を20%から90%にするのにかかる時間は、約40分。スターバックスでドリンクを飲みながら、運転の疲労を回復するのに、ちょうどいい時間ではないだろうか。

同計画で使われる急速充電器は、EV向け充電ステーションネットワークを運営する企業ChargePointが提供する。そのため、ChargePointのスマートフォンアプリを使えば、充電ができるスターバックスの店舗を探せる。

今回は試験的にEV充電ネットワークを導入するとのことだが、今後の展開次第では、スターバックスなどのカフェに立ち寄るのと同じくらい簡単に、EVを外で充電できるようになるかもしれない。EVの普及に向けた、インフラの整備に期待したい。

※1 EY調査、EV市場の本格化で10人中4人の消費者がEV購入を検討 | EY Japan
【参照サイト】Volvo Cars explores electric vehicle charging network at U.S. Starbucks stores – Volvo Car USA Newsroom
【参照サイト】Starbucks affirms commitment to a planet positive future through innovation and learnings from store partners
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