自分の幸せについて、最近ゆっくり時間を取って考えられているだろうか。身近な場所で開催されるイベントに参加したり、本や映画を通して考えたりすることもできるだろう。あるいは、他の国で暮らす人々の考え方を、目の前で学んでみても良いかもしれない。

2018年以降、6年連続で幸福度ランキング世界1位を獲得している国・フィンランドは、2023年6月半ば、同国流の幸せの秘訣を学ぶ4日間のプログラム「Masterclass of Happiness（幸せの特別クラス）」を開催する。開催場所は、Kuru Resort（クル・リゾート）という同国のリトリートセンターだ。

プログラムに参加できる10人は、世界中から募集。なんと参加費は無料だ。同国への往復の旅費も、フィンランド政府観光局が負担する。応募は4月2日に締め切られ、5月2日に選ばれた参加者を公表する予定である。

Image via Visit Finland

Image via Visit Finland

フィンランド政府観光局は、ウェルビーイングやフィンランドの自然に興味があり、社交的で、柔軟な心を持つ人を参加者に選びたいと考えているという。また、さまざまな背景を持つ参加者で構成される、多様性のあるチームを作ることを目指している。

プログラムは、夏にオンラインでも公開される予定なので、6月の対面プログラムに参加できない人も、その内容を待ち望みたい。プログラムの参加者の様子は撮影され、フィンランド政府観光局の情報発信に使われるとのことなので、そちらをチェックしてみても良いだろう。

幸せというのは、とらえどころのないテーマだ。良い眠りと食事、時間と心の余裕、自然や人とのつながり、人柄やユーモアのセンス、自分の芯を持っていることなど、幸せにつながる要素は色々ある。Masterclass of Happinessが、そんな幸せについて深堀りできる機会になると良い。

フィンランド政府観光局によると、フィンランド人は無口だと思われることが多いが、実はもてなしの心を持ち、謙虚で礼儀正しいという。ヨーロッパの中では日本人と似ていると言われるフィンランド人の生活から、学べることも多いのではないか。

【参照サイト】フィンランド流の幸せへのアプローチを学びましょう | Visit Finland
【関連記事】フィンランドの現地ガイドによる、北欧流の「幸せ」を自宅で体験できるバーチャルツアー
【関連記事】フィンランド人は、なぜ木を抱きしめるのか
【関連記事】「幸せの国」デンマークに、幸福博物館ができた理由