社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン、IDEAS FOR GOODの編集部が選ぶ、今月の「ちょっと心が明るくなる世界のグッドニュース」。前回の記事では、年明けのNYに舞い落ちる、願いの紙吹雪や自閉症のあるバービー人形などを紹介した。
日々飛び交う悲しいニュースや、不安になる情報、ネガティブな感情ばかりを生む議論に疲れたあなたに。世界では同じくらい良いこともたくさん起こっているという事実に少しのあいだ心を癒し、また明日から動き出そうと思える活力になれば幸いだ。
愛に溢れた世界のグッドニュース3選
01. EVの普及は、着実に空気を変えている
電気自動車(EV)が普及してきたと言われるものの、それが都市の空気に好影響を与えていることを実感できている人は多くないかもしれない。
アメリカ・カリフォルニア州などで行われた研究では、EVやゼロエミッション車(ZEV)の登録台数が増えた地域で、大気中の窒素酸化物(NO2)の濃度が低下していることが確認された。つまり、交通起因の汚染が減少しているということだ。
EVは走行時に排出ガスを出さないため、ガソリン車に比べて大気汚染物質の削減につながる可能性があるとされてきた。今回の分析は、その効果が実際の観測データに表れ始めていることを示している。
もちろん、発電時の排出や車両製造段階での環境負荷など、課題は残る。それでも、研究を通して「移動のあり方を変えることが、都市へ確かな好影響をもたらし得る」と示されたのは、持続可能な交通への転換を後押しする材料になるだろう。

02. 核実験が行われていない期間が過去最長に
国同士の緊張や対立の話題がニュースに並ぶことが多い昨今。そんななかでも、平和な世界への希望の芽は育っている。
2026年1月14日、核兵器の爆発的実験が行われていない期間が過去最長に達したと報じられた。最後に確認されている核実験は2017年9月で、それ以降は国際的な監視体制のもとで新たな爆発実験は報告されていない。これは1945年の初の核実験以来最長の間隔であり、核兵器の試験を抑制する国際的な取り組みが継続していることを示している。
この記録は、核実験を抑制する国際的な枠組みや監視体制が一定の機能を果たしていることを示すものだ。ただし、核兵器の保有や地政学的緊張が解消されたわけではない。今回の更新は、核兵器がなくなったことを意味するものではなく、「爆発実験が行われていない期間」が続いていることを示している。
それでも、対話や合意を重ねる努力が続いていることを示す一つの指標であることは確かだ。この小さな積み重ねが、より安定した未来につながるはずである。
【参照サイト】核実験なしの期間、過去最長を記録 世界に朗報も科学者は不安定な現状を懸念(CNN)
03. 「真のファンが手に入れられるように」チケット転売規制に向けたイギリスの動き
大好きなアーティストの公演チケットが入手できなかったとき、ネット上で高騰するチケットの転売価格に憤った経験はないだろうか。本当に行きたい人が行けない、そんな状況に一石を投じるアイデアが提案されている。
イギリス政府は、イベントチケットの利益目的の高額転売を禁止する新たな規制案を発表。計画では、元の販売価格を超える金額での転売を違法とし、やむを得ない手数料を含めた範囲内に価格を制限する方針が示されている。また、転売プラットフォームにも規制遵守を求める仕組みが検討されているという。
現在は立法プロセスの途中段階にあり、施行時期や詳細は今後の議会審議を経て決まる見込みだ。こうした取り組みが普及し、限りあるチケットが、純粋な気持ちでイベントに参加したい/応援したいと願う人のもとへだけ渡るようになる日が来ると良いだろう。
【参照サイト】Government bans ticket touting to protect fans from rip-off prices



























