大西洋の上空が舞台に。アイスランド航空乗務員が機上ライブパフォーマンス

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空の旅の過ごし方は多様化している。長時間のフライトで搭乗客が時間を持て余さないよう、エアライン各社は昨今、音楽・映画・ゲーム・電子書籍といった機内エンターテイメントの充実ぶりでしのぎを削る。そんな中、他に類を見ない極上の乗客体験を提供しようと試みるのが、アイスランド航空だ。

今年創立80周年を迎える同社は、記念プロジェクトの1つとして「Flight Theater」を企画。来る2017年9月8日、ロンドン発アイスランド経由ニューヨーク行きの機内で催されるのは、他でもないアイスランド航空スタッフによるライブパフォーマンスだ。

旅客機の乗客9,000人を対象とした大規模な調査がこの企画の発案につながった。調査では乗客の3分の1が、機内プログラムの一つとして、エアラインが無料のライブエンターテイメントを提供することに興味を示している。また、半数以上がフライトを退屈だと感じ、4割近くが機上での時間を「無駄に費やした時間」と捉えていることが判明した。その時間を充実した旅の一幕に変換すべく、アイスランド航空では、才能あふれるスタッフらが駆り出されることとなった。

9月8日の「Flight Theater」を鑑賞できるのは、7月28日までに所定の方法でエントリーを果たし、抽選で選ばれた幸運な乗客だ。アイスランド航空の歴史をたどる舞台は3部構成で、第1幕がロンドン~ケフラヴィーク間の機内、第2幕がケフラヴィーク国際空港、第3幕がケフラヴィーク~ニューヨーク間の機内で演じられる。当選者には、アイスランドに2泊、ニューヨークに1泊するための宿泊施設なども用意されている。

公式サイトにアップされたプロモーション映像では、本番に向けて練習に励む出演スタッフの姿を垣間見ることができる。アイスランドの美しい大自然のパノラマを背景に、歌・踊り・ジャグリングなど、多彩なパフォーマンスに挑むユニフォーム姿のクルーたちを捉えた映像は、見ごたえ十分。再生回数の多さが反響の大きさを物語る。

多くの国際線旅客機で各座席にパーソナルスクリーンが標準装備される今日では、個々のユーザーがそれぞれのタイミングで視聴したい娯楽を、ときに驚くほどバラエティ豊富なコンテンツから選べるようになった。それに伴い、かつてのように機内の旅客らが一緒になって大型のスクリーンに向かい、1つのタイトルを楽しむことは一般的ではなくなった。

その意味では、今回アイスランド航空が提供するエンターテイメントは時代に逆行するかもしれない。しかし、機内をステージにショーを繰り広げるスタッフとそれを一堂に見守る乗客たちのライブならではの一体感は、一人一人が小さなモニター画面越しのコンテンツに身をゆだねる今どきの機上体験では得難い素敵な時間となるに違いない。

【参照サイト】WIN A TRANSATLANTIC TRIP
【参照サイト】All the World is a Stage with the Icelandair Stopover Pass

(※写真:All the World is a Stage with the Icelandair Stopover Passより)