努力よりもテクノロジー。ゴミを自動分別してくれるポーランドのIoTゴミ箱「bin-e」

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環境負荷を減らして持続可能な社会を実現するために、私たちが日々の暮らしの中で最低限できることの一つが「ゴミの分別」だ。ゴミの分別は市民としてとても大事な務めではあるが、分別にかかる手間や煩雑なルールを考えると、ゴミを捨てる人の努力だけに全ての委ねるのは少々限界がある。そんなゴミの分別を、テクノロジーの力でもっと楽にしようと取り組んでいるスタートアップ企業がポーランドにある。

ポーランドのBin-e社が開発したのは、IoTを活用した自動分別ができるゴミ箱だ。社名と同じ名を付けられたIoTゴミ箱「Bin-e」は、オフィススペースにすっきりと収まるデザインのシンプルなゴミ箱であるが、その能力にはかなり驚かされる。

使用方法はいたって簡単だ。私たちは、分別を意識することなくIoTが搭載されたBin-eの中にゴミを投げ捨てるだけでよい。Bin-eは投棄されたゴミを感知すると、そのゴミの種類がガラスなのかプラスチック製なのかなどを正確に自動判断し、ゴミ箱の中の特定のエリアに仕分けをして圧縮する。

また、Bin-eはクラウドに接続されており、ゴミ箱の中の廃棄物量をオンライン管理・共有できる。そのため、ゴミ箱がいっぱいになったら廃棄物の回収会社へそのデータを送信してくれるという仕組みになっている。

この仕組みにより、廃棄物の回収会社は必要なときだけゴミを収集しに行くことができるため、回収にかかる無駄な手間がなくなる。そのうえ、間違った分別による作業員の手間もなくなるため、人件費と労働力の両方を節約することができるのだ。

現在完成しているパイロットバージョンはほぼ完成品に近く、同社はこのBin-eを使用することで企業のリサイクル率を80%まで向上させることができると予測している。Bin-eの利用は、2018年から可能だ。

オフィスでも公共の場でも、そして家庭でも使用可能なIoTゴミ箱「Bin-e」は、ユーザーに努力や負荷を強いることなく、自然と環境に配慮した形でゴミ捨てができる仕組みを提供している。最新テクノロジーを活用したソーシャルグッドなプロダクトデザインだ。

2020年開催予定の東京オリンピックでも、事前対策として「ゴミ処理の問題」が挙げられているが、Bin-eのようなゴミ箱を各所に設置することができれば、この問題にかかる莫大な労力とコストを大幅に削減することもできるのではないだろうか。

【参照サイト】Bin-e