寝る前の電気の消し忘れを防止。15分で明かりが消える砂時計型ライト

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寝る前に枕元のライトを消し忘れてうっかり一晩中つけっぱなしにしていた、という経験はないだろうか。また人によっては部屋を真っ暗にせず僅かな明かりをつけて寝る場合もあるが、完全に眠りに落ちたあとも明かりがついているのは少しもったいなくないだろうか。小さな明かりであるとはいえ、それが毎日何時間も繰り返されると電気の消費量も大きくなる。

枕元のライトの利用を最小限に抑える方法はないかと考えた3人のデザイナー、Hye Min Lee、Hye mi Lee、Sun Hwa Jungは、砂が落ちるにつれ明かりが徐々に消えていく砂時計型ライト、15 Minutes Lampを開発した。

このランプの片側にはライトが入っており、まだ寝ないというときはライト部分を上にして置いておく。そして、そろそろ眠りにつこうと思ったタイミングで砂時計の上下をひっくり返せば準備完了だ。上から砂が落ち、下側にあるライトの部分が砂でゆっくり埋まっていく。砂が全部落ちるとライト部分が完全に埋まり、砂の重みで下に敷かれているスイッチが反応し明かりが消えるという仕組みだ。

15分で明かりが消える砂時計型ライト

Image via Sands Of Timed Light

15分で明かりが消える砂時計型ライト

Image via Sands Of Timed Light

こうすれば明かりが一晩中ついているという事態を防げるうえ、徐々に眠りに落ちるという人間の睡眠パターンにもフィットするため快適な睡眠が実現しやすくなる。あともう一息で眠りに落ちるというタイミングでわざわざ起き上がってライトを消す必要がなく、眠りに入るまでの流れが中断されない。

15 Minutes Lampという名ではあるが、その人の睡眠パターンに合わせ砂が完全に落ちるまでの時間は15分・30 分・45分・60分のいずれかから選べるようになっている。ライトの真ん中部分にあるコントローラーを回して調整すれば砂の落ちるスピードを変えることができるのだ。

落ちる砂の量を見て時間を計る方法はアナログであり、砂時計は時計としてはあまり優秀でないかもしれない。しかし15 Minutes Lampは徐々に砂が落ちていくという砂時計の特性を活かしたからこそ実現した。一見古く見えるモノや不便に見えるモノでも、他のアイデアと合体させれば全く新しい製品が生まれることを示す良い事例だ。

【参照サイト】Sands Of Timed Light
(※画像:Sands Of Timed Lightより引用)

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