パリのゴミ埋立地が生まれ変わる。 NYセントラルパークの5倍の広大な森林計画

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フランスの首都パリが、環境保全への取り組みの一つとしてアメリカ・ニューヨークのセントラルパークの約5倍の広さに匹敵する森林を作る計画を行っている。

近年、パリでは緑地をより増やそうという動きがあるのだ。2016年夏にはセーヌ川沿いに新しい公園と遊歩道が作られたり、市民がより豊かな生活ができるように、誰でも街に植物を植えられる新たな法律が制定されたりするなど、環境への取り組みは非常に熱心である。

今回の森林計画の対象となる地域は、パリ中心部から約30キロ離れた埋立地。1896年から1990年ごろまで、パリの住民はこの地域の畑に下水残留物を散布し続けていたのだ。

肥料は与えていたものの、その後の調査で土壌は汚染されていたことが判明する。そんな荒れた土地では、大量のゴミの不法投棄も問題となっていた。

Image via SMAPP

これは、ただのごみの埋立地を以下の地図のようにハイキングコースや乗馬センター、100万本以上の木々が生い茂る森林に変える長期的かつ壮大なプロジェクトだ。森林は植物や野生動物の生息地を生み出し、温室効果ガス排出量の削減などにも役立つと考えられている。

実は同計画は15年前から行われており、植林も少しずつ進んでいる。またパリの政治家たちは、現在も精力的にこの土地を最大限に活用する方法を模索している。

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単なるお金儲けのための土地開発ではなく、広大な土地を森林に捧げるこの計画は、30から50年といった年月と多くの資金が必要とされるため、今後難航することもあるかもしれない。しかし、行政をあげてのこの取り組みは、都市の緑化に対する世界の関心の高まりを表しているのだろう。

アメリカのシカゴでは市の活性化と公園建設に数億ドルを投資した例もあるとか。今回のパリ森林計画が無事完了し、ニューヨークのセントラルパークのように多くの人に愛される場になる事を祈るばかりだ。

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緑化といえば、現在日本では緑の力を都市基盤として利用するグリーンインフラの取り組みが注目されている。緑が増えることは景観を整えるだけでなく、ヒートアイランド現象の抑制や都市型集中豪雨の対策など、都市ならではの課題解決にもつながるのだ。

世界のさまざまな先進事例を参考にしたうえで、今後日本がどういった緑化事業に取り組むべきかをしっかりと考えていくことが必要である。

【参照サイト】SMAPP
(写真:Buisiness Insiderより引用)