英国でテーマパークの入場料が半額に!自分も環境もうれしい「逆自動販売機」とは

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近年、海の生物への悪影響が明るみに出て、ヨーロッパを中心に、プラスチック禁止運動が広まっている。イギリスでは、王室や政府、販売者、そして消費者にもプラスチック廃棄を減らす圧力が高まっている。

しかし、イギリス国内で毎年販売されている130億本ものペットボトルのうち、リサイクルされているのは43%にとどまり、毎日約70万本が捨てられているのが現状だ。

一方で、コカコーラ社の調査によると、イギリス人の64%の人が、その場の払い戻しやクーポンなどのご褒美が与えられれば、リサイクルをするという。

これをうけ、7月25日から10月19日まで、レゴランドなどを運営するイギリス最大のアミューズメント会社Merlin社と、コカコーラ社がタイアップし、「逆・自動販売機」を利用すると、イギリス国内の人気テーマパークで、入場料が半額になるキャンペーンをはじめた。

500ミリリットルのペットボトルを「逆・自動販売機」に入れると、Merlinグループが運営するイギリス国内30の施設で利用できるクーポンと引き換えられるという簡単な仕組みだ。

「コカコーラ社とのタイアップは、私たちのブランドの社会貢献活動に対する意欲を表している。私たちは常に、環境保護や、海の汚染を防ぐ意識を高める方法を模索している。このキャンペーンをとおして、家族団らんを楽しみながら、リサイクルを促進するという流れを構築したい」Merlin社のSandra Hazel氏は語る。

また、コカコーラ社イギリスおよびアイルランドのゼネラルマネージャー Jon Woods 氏は
「私たちは、『リサイクル』という正しいアクションをとる人に褒美を与えると同時に、インセンティブがあれば、リサイクルするという人たちの意欲を高めたい。コカコーラ社が販売するペットボトルは、すべてリサイクル可能である。なので、回収率を高め、ペットボトルがゴミにならないようにしたい」と言う。

気候変動や水質汚濁などから、環境問題の深刻さが身近にわかるようになったきた。しかし、「良い」とはわかっていながらも、ついめんどくさくなってしまうのが、リサイクルだ。だからこそ、「逆・自動販売機」のように、自ら積極的に実施したいと思わせるような仕組みが必要だ。

一過性のキャンペーンに終わらず、リサイクルを「習慣化」するきっかけになることを期待したい。

【参考記事】Merlin Entertainments teams up with Coca-Cola Great Britain to exchange plastic bottles for family fun this summer
【参考記事】UK theme parks to offer half-price entry in exchange for used plastic bottles
(※画像提供:Merlin Entertainments

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