捨ててしまうモノを価値あるモノに。メキシコ発、アボカドの種からつくるプラスチック「Biofase」

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昨今、様々な場所でプラスチックによる環境汚染の問題が取り上げられ、それに伴いプラスチック使用の規制が叫ばれている。環境省が2018年10月から“プラスチックとの賢い付き合い方”を推進する「プラスチック・スマート」キャンペーンを実施するなど、日本国内でも廃棄プラスチック問題への注目度が高まっている。

2018年には、廃棄プラスチック問題への対策として世界中の企業がプラスチック製ストローの廃止を宣言した。紙製ストローへの移行を検討する企業も多いが、紙を製作する過程で樹木はもちろんのこと大量の水を必要とするのだという。環境のことを考えた代替品でも、それを作るために資源を使いすぎてしまっては本末転倒だ。

そんな中メキシコで新たに開発されたのが、アボカドの種からできた100%生分解性プラスチックBiofaseだ。

アボカド

Image via shutterstock

この素材を開発したのは、Biofase社の創始者であるScott Munguia氏。もともとプラスチック汚染問題に興味をもっていた彼は、学生時代から「生分解性プラスチックの新たな原料になるものはないか」探していたそう。様々な素材を研究する中で、アボカドの種の分子が紙製品によく使われるコーンの分子の形状と似ていると発見したことからBiofaseの開発を決意したのだとか。

Biofese画期的な点は、およそ240日と短期間で生分解できるところだ。普通のプラスチックは数百年から数千年も分解されずに残存すると言われるのだから、Biofaseの分解速度は圧倒的である。

アボカド

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そのままだと捨てられていたはずの「種」をアップサイクルして生まれたBiofaseは、環境にやさしいうえに従来の生分解性素材の2分の1の価格で手に入る。

現在、工場では1日15トンものアボカドの種をカトラリー(フォークスプーン等の食器)やストローに加工しており、その80%の商品がアメリカやカナダ、コスタリカやコロンビアといった国に輸出されているという。2019年11月には、月700トンもの製品を生産できるより大規模な工場を新たに開設する予定だ。

プラスチックの代替品の開発・販売は、新たなビジネスチャンスだと捉えることもできるだろう。日本が誇る職人技で、新たなエコ素材が生まれることを願っている。

【参照サイト】Biofase