「地球が大変なことになっている。」ここ十数年で耳にするようになった言葉だ。気候変動が深刻化する中で、何かしたいけれど情報が多い現代社会で何をすればいいのかわからない人は多いだろう。
世界的に大規模な講演会をすることで知られている非営利団体のTED(Technology Entertainment Design)が、気候変動を注意喚起する特設サイト「COUNTDOWN(カウントダウン)」をローンチした。“It’s time. Let’s turn the tide on climate.(今こそ気候変動の流れを変えるときだ)”と掲げ、個人でも実践できるヒントを載せて「#JoinTheCountdown」というムーブメントの参加を呼びかけている。
サイトを縦にスクロールしていくと「55ギガトン」の数字が現れる。これは現在1年間あたりで排出される温室効果ガスの数値で、この数値を0にしなければならないとこのサイトでは提言している。
「そのためには、地球上全ての人が一致団結しなければならない。政治家、起業家、投資家、インフルエンサー、指導者、活動家、そして世界中の一般市民たちもだ。それぞれが役割を担っている。これを読んでいる、あなたもだ。」
「もしも、これらの5つの問題『100%クリーンなエネルギーへ移行するには?』『環境を再構築するには?』『新たな交通手段を生み出すには?』『より健康的な食品システムに切り替えるには?』『地球の緑を増やすには?』に対する答えを見つけ出すことができれば、地球の大惨事を避けることができる。」と、訴えかけている。
そしてこう続ける。「私たちに、こんなに多くの問題を解決する力なんてないと感じているかも知れない。しかし、もし職場の同僚同士がつながり、ビジネスを変えることができたら?地域の数百人の人たちと一緒に何か変化に関わる運動を起こせたら?意思決定者たちが気候変動に関わる行動を起こせるよう、強力なメディアキャンペーンを広めることができたら?」みんなで協力することで、大きな力を発揮することができるのだ。
当サイトでは2020年10月10日を「気候の運命の日」としている。この日にはTEDx主催者の協力のもと、街や企業、学校やコミュニティーを取り巻き、5つの問題への回答をシェアしていくとしている。
また、2020年10月6日〜9日の4日間、ノルウェーのベルゲンで世界中のリーダーや専門家、クリエイターなどを招集した大規模なサミットも開催される予定だ。
本サイトにサインアップすると、今後どのように自分が気候変動に対してアクションを起こせばいいかをアップデートしてくれる。自分1人では何をすればいいのかわからないという方は、ぜひサインアップしてみてはいかがだろうか。
【参考サイト】COUNTDOWN